取材記事

0402通知から約6ヵ月、 “対物から対人業務へ”における 「今」と「これから」を聞く

医師、医学博士 狭間研至先生

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昭和44年 大阪生まれ
ファルメディコ株式会社 代表取締役社長/PHBDesign株式会社 代表取締役社長/一般社団法人 日本在宅薬学会 理事長/医療法人嘉健会 思温病院 理事長/熊本大学薬学部・熊本大学大学院薬学教育部 臨床教授/京都薬科大学 客員教授/医師、医学博士
現在は、地域医療の現場で医師として診療も行うとともに、一般社団法人薬剤師あゆみの会、一般社団法人日本在宅薬学会の理事長として薬剤師生涯教育に、長崎大学薬学部、近畿大学薬学部、兵庫医療大学薬学部、愛知学院大学薬学部、名城大学薬学部などで薬学教育にも携わっている。
(2019年9月取材)

これからの薬局・薬剤師に求められる存在意義や、専門性・やりがいの追求などについて現役の外科医ながら多数の薬局経営も手がけるファルメディコ株式会社の狭間社長にお話を伺いました。

薬局ビジネスの変革期
経営者も薬剤師も意識改革を。

2015年10月に示された「患者のための薬局ビジョン」から4年、2019年4月には「0402通知」が発表され、“対物から対人業務へ”に対する具体的な対策やビジョンがより求められるようになってきました。それは現場の薬剤師だけでなく、薬局経営者にとっても同様です。
調剤報酬制度によって対物業務に重きを置いていた時代から変わろうとしている今、経営者にはビジネス戦略の見極めを行い、立地依存型の経営を改める必要があります。さらには、対人業務の充実のために経営方針を改革するために、現場の薬剤師やスタッフたちと新たなビジョンを共有していくような組織マネジメント力も問われるようになっています。薬剤師業務の効率化を余儀なくされる今後は、ビジョンの共有が成されなければ、長年支えてくれたスタッフたちとも袂を分かつことになるかもしれません。
薬局のビジネスモデルが変貌する中、薬剤師の職能を効果的に発揮していくには、新たな仕組みづくりや意識改革を行い、さまざまな患者さんのニーズに寄り添える存在になっていくことが大切なのだと思います。薬剤師の皆さんは、自分が本当にやりたいことは何か、何のために薬剤師になったのか、もう一度一人一人が見つめ直す必要があるのではないでしょうか。

薬局ビジネスの変革期
経営者も薬剤師も意識改革を。

対物から対人業務へのシフトにおいては、やはり薬剤師業務全体の効率を見直すことが大きなテーマとなってきます。機械化やICT活用の促進だけでなく、薬剤師以外の薬局スタッフ(Co-Pharmaceutical Staff:CPS)との連携をどのように進めていくかも課題です。
弊社でもそうした時代の潮流をつかみ、何年も前から取り組んでおりますが、幸い0402通知が示された際は、社員たちから「自分たちがやってきたことが記されている」「今後ますます安心して業務に取り組める」との声を聞くことができました。国から対物業務に対する効率化の仕組みが明確に示されたのは良いことだと受け止めています。
ただ、薬剤師には自分の仕事を他者に任せたり、マネジメントしたりすることに抵抗を感じる方が多いのも事実です。
そこで私どもでは、社内教育プログラムを作成し、検定制度を創設して人材教育を施しました。一方、でパートナー制度を確立し、CPSをパートナーと呼称し、下からジュニアパートナー、パートナー、ファーマシスツパートナー、プロフェッショナルファーマシスツパートナー・・・というキャリアに合わせたステージを設定しました。昇格に対するモチベーションだけでなく、下のパートナーへの教育に必要な要素を学ぶことにもつながっています。
また、一つ一つの作業工程と責任の所在を明確にできるよう業務の見える化を促進し、薬剤師が安心して仕事を任せられる仕組みづくりなども行っています。

薬を出した後まで見届けることが
対人業務の基本であり、責任。

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