薬剤師取材

Webコラムの執筆で活躍する現役薬局薬剤師「ぺんぎん薬剤師」
活動の原点は伝えることの楽しさ

薬剤師ライター ぺんぎん薬剤師

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薬剤師ライター ぺんぎん薬剤師
保険薬局の匿名薬剤師として、Web媒体やSNSを通じ、時宜に沿った医薬関連のトピックスを現場の薬剤師に向けて精力的に発信。読み手である薬剤師の向こうに「患者」がいることを忘れない「的確で分かりやすい」情報は同業者からも厚い支持を受けている。匿名故、素性の分からないぺんぎん薬剤師の活動やルーツ、仕事に対する想いについて取材した。現在、執筆活動の端緒となった薬局薬剤師の勉強ブログ「薬剤師の脳みそ」のほか、アスヤクLABOで「テーマ別コラムシリーズ ぺんぎん薬剤師の薬系トレンド徹底解説!」、m3.comで「ぺんぎん薬剤師のスッキリわかる臨床ニュース」などを好評連載中。(2022年8月取材)

多忙化する業務で直接指導の機会が減少
伝えたい知識や考え方をブログで情報発信

広島大学医学部総合薬学科(現薬学部)を卒業後、研究を続けたくて、そのまま広大の大学院に進学しました。研究テーマは、ノーベル賞受賞でも注目された「質量分析(イオン源の開発)」でしたが、在学中に論文を出し、特許も取得し製品化されたことなどから、研究はやり切った感がありました。

医療に携わりたいとの思いから薬学を志したのですが、大学在学中の保険薬局での実務実習で、「患者に寄り添える距離感の近さ」に惹かれたこともあり、大学院修了後は地元・広島のチェーン薬局に就職しました。その後、複数の薬局を経て、現在は個人薬局に勤務しています。

職場では、通常の薬局業務に精を出し、薬局長やエリア長などといった、薬局では一般的な昇進をさせてもらいました。その後、人に教えるのが好きだったという事もあり、社内集合研修や実務実習指導薬剤師として実習生指導などに携わっていました。また、大学でもそうでしたが、やりだしたら突き詰めていきたいタイプなので学会発表に参加したり、教える事の楽しさから、市民講座やお薬教室の講師などの経験も多く積みました。しかし、段々と薬局の業務が多忙を極め、管理薬剤師、エリアマネジャーと職責が増すにつれ、後輩たちに直接指導する機会が減っていきました。何か形として、自らの知識やそこに至るまでの考え方を「伝える場所」を設けたいと、代替手段として始めたのがブログによる情報発信です。2014年6月のことでした。自分自身の頭の中を公開するという意味を込めて、「薬剤師の脳みそ」と名付け、現在も継続中です。そんなブログでの発信が、現在の複数のWebメディアでの連載にもつながっていきました。

薬剤師を対象に「現場で使える情報」を常に意識
読者である薬剤師の向こうにいる「患者」へ向けて

読み手の対象としているのは「薬剤師」です。そして伝えたい内容のポイントは「現場で使える情報」であること。現場で活躍する薬剤師が普段の業務で活用できるような様々なトピックスを、できる限り分かりやすく伝えたいと思っています。WebメディアやSNSも同様ですが、常に意識しているのは読んでくれた薬剤師の先にも「患者」がいるということです。

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