薬剤師取材

在宅褥瘡治療で薬剤師が他職種と連携 ~患者さんの笑顔を守るために~

神奈川県 サン薬局 森麻美子先生

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学生時代、薬局実務実習で在宅医療を経験した森先生。患者さんが自分らしく、大切な家族との時間を穏やかに生きる為の在宅医療の重要性を感じ、在宅患者さんをサポートする薬剤師になることを決意。在宅医療に特化した薬局で経験を積んだ後、サン薬局へ入社。2016年から「在宅褥瘡治療」に介入し、積極的に多職種連携を行っている。

褥瘡の患者さんを目の当たりにしてショックを受けた

私が在宅褥瘡治療に介入したきっかけは、3年前に出会った癌末期の患者さんです。訪問看護師さんから「なかなか褥瘡が治らない患者さんがいる」と外用剤等についての相談を受け、現状を把握するために同行訪問させていただきました。高齢でやせ細った患者さんの身体にできた痛々しい褥瘡の数々、処置の間ベッド柵に必死でつかまり苦痛に耐える姿、そして懸命に介護をする高齢のご家族。今まで外用剤を調剤・服薬指導することは何度も経験していたはずなのに、私は初めて実際の褥瘡や外用薬がどのように使われているのかを目の当たりにし、大きなショックを受けました。しかし、当時は知識や経験もなく、適切な処方提案ができないまま患者さんが亡くなってしまったので、とても後悔しました。
その後、同じように褥瘡で苦しむ患者さんのお役に立ちたいと考え、褥瘡治療の第一人者である古田勝経先生が行なっている勉強会や書籍で懸命に学びました。

薬を届けた後も責任を持つ。看護師に同行。医師には積極的な処方提案を行う

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