薬剤師こだわり図鑑

その他のこだわり vol.1

新しいフィールドには、薬剤師の新たな可能性がたくさんある

株式会社アトラク 遠藤敦先生

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2011年にスポーツファーマシストの資格を取得し、日本初のアンチ・ドーピング専門会社「株式会社アトラク」を設立した遠藤 敦先生。スポーツという新しいフィールドで薬剤師として何ができるのかを模索し活動するとともに、次のフィールドも見据えている。

ファーマシストからスポーツファーマシストへ

大学卒業後、国立病院を経て街の調剤薬局へと転職しました。しかしそこで、自分のコミュニケーション力の低さを痛感。今までのコミュニケーションは、自分の知識の押し付けでしかなかったんだと気付かされました。それで、コミュニケーション能力を磨くために大道芸人をやりながら自己改造をしたりしました(笑)。
その後、趣味のロードバイクを通じてドーピング問題に触れて、薬剤師として薬物使用疑惑に関心をもっていたときにスポーツファーマシストのことを知って、資格を取得しました。しかし、いざ活動しようとなるとその場は多くなく、自分で会社をつくることにしたんです。
スポーツファーマシストとして大切なのは、「信じられるものとは何か?」と問われたときに、「自分の専門知識だ」と言えることだと思っています。自信をもって判断するためには、海外の動向も含め、常にアンチ・ドーピング、ドーピングに関する最新の情報を叩き込んでおく必要があります。そういった意味では、スポーツファーマシストは資格を取るよりも、その後の精進の方が大切なんだと思っています。

薬剤師としての知識が役立つフィールドは、薬局だけではない

少しずつ認知されるようになったとはいえ、スポーツファーマシストの存在はまだ世間に知られておらず、ニーズが限られているのも現実です。
しかし、実際にスポーツの現場に出て、よく見回してみると薬剤師としてお手伝いできる可能性がたくさんあることに気付きました。スポーツ選手のアンチ・ドーピングサポートはもちろん、アンチ・ドーピングに関する講演や、サプリメント成分の分析・認証、スポーツに関する薬剤の品質管理など、薬局の中にいては見つけることができなかったであろう可能性が、薬局を飛び出したことでたくさん見えてきたんです。調剤だけにこだわらず、新たなフィールドに出たことで、薬剤師の価値の高さを改めて感じることができました。

日本から世界へ! どんどんフィールドを広げて行きたいですね

今後の展開として考えているのは、日本の薬剤師として、世界でどんな貢献ができるかということ。薬局を飛び出してスポーツ界に飛び込んだのと同じように、世界という新しいフィールドに飛び出すことで、また新たなニーズに出会い、新たな可能性を感じることができるのではないかと思っています。先進の製薬技術と充実した医療制度を持ち、世界に先駆けて高齢化社会を体験している日本で得たことを、どのように活かせるのか、どのような形で世界に伝えることができるのか、非常に楽しみですね。

オススメの勉強法

『薬剤師のためのアンチ・ドーピング ガイドブック』(作成 日本薬剤師会、日本スポーツ協会)
まずは、日本薬剤師会が出しているこちらがやはり基本的な内容になります。基礎としてこちらを一通り勉強することから始まります。

『うっかりドーピング防止マニュアル改訂版』(株式会社アトラク)
食事や市販薬に由来する「うっかりドーピング」にフォーカスし、うっかりドーピングを防ぐための知識・情報を伝える一冊です。

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