薬剤師こだわり図鑑

医療知識にこだわり vol.2

患者さんから得られる気付きが、成長への糧

茨城県 はない薬局 内山領先生

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内山先生は、大学卒業後にMRとして4年間勤めた経歴を持つ薬局薬剤師。MR時代に出会った尊敬する方々の医療知識を学び続ける姿勢に感銘を受け、自らも実践するように。医師や看護師等の職種の垣根を越えた医療従事者による協働関係を実現するため、薬にまつわる内容に留まらない幅広い知識を吸収している。

父の教えを胸に、学びの習慣を続ける

働き始めの頃、父親に「一週間に2日休みがあれば、1日は勉強しなさい。そうすれば周囲よりも成長できる」という言葉をもらったのですが、MR時代に尊敬する上司と出会ったことでその意味をすぐに体感しました。その方は、薬に関してのあらゆる質問にも答えることができるような方で、休日はいつも図書館に行くと仰っていたんです。また、同じくMRとして働いていた頃に出会った薬剤師の方が常に知識を求めている姿勢を目の当たりにしたことも、今の自分の習慣を形づくる大きなきっかけになりました。優先的に取り入れる知識は、今現在で患者さんが困っていることです。患者さんとの対話で答えられなかったことを学術書で調べたり、薬の相互作用等の疑問点を製薬会社に電話で尋ねたりしながら知識を深めています。

最初に始めたのは、薬局中にある全部の医薬品の添付文書を読み込むことだった。

一見禁忌に該当しそうな場合でも問い合わせを行い、エビデンスに基づき、わかることもある

例えば、腎障害がある患者さんが持って来られた処方箋の中に書かれた薬の中に、添付文書の禁忌の欄に「重篤な腎障害のある患者」とあったときがあって、これは危ないかもしれないと思い、製薬会社に問い合わせました。エビデンスまで確認したところ、実際には、同様の効能を持つ薬品群に見られる副作用を念のため記載しているとのことで、疑義照会する程でもないことが確認でき、患者さんに適切に投薬することができました。このように調べて勉強することでわかることがあり、そうして調べてきた積み重ねで、今はより多くのことがわかるようになってきており、患者さんのお力になれることが格段に増えて、時には涙ながらにお礼を頂くこともありました。それでも、今でもまだわからないことや不安なことがあれば、添付文書を読み直したり、製薬会社に問い合わせたりしながら、知識を深めています。

職種の垣根を越えた、信頼関係を築いていきたい

周囲から頼られる薬剤師を目指しています。「あの薬剤師なら安心だ / あの薬剤師に聞いてみよう」と、患者さんから頼ってもらえることを含め、薬局内・医院・介護関係の方々等、自分を取り巻く人たちからの信頼を高めることに努めていきたいです。私には信頼している理想的な薬剤師の方がいて、その方は医師と協働で診察を行っていました。それはきっと、職種の垣根を越えてお互いを信頼し合っているからこそ実現できている関係だと思うんです。私もいずれはそのような薬剤師になりたいです。そのための近道はなく、今置かれている現状に対して精一杯力を注いでいきます。

最新の情報を逃さない

メルマガ

新薬や適応追加・公知申請で有用そうな情報があれば門前医師に伝えるようにしています。そのために主体的に活用しているものはm3のメルマガです。毎朝起きた時にメールチェックし、薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会・第二部会の承認情報は携帯電話の予定表に記入し、情報を漏らさないように注意しています。そして有用かと思われる薬の承認をピックアップし、どの薬の情報を把握しておくか医師に確認を行った後にMRに連絡し、PR許可が下りた時には必ず情報を頂けるように手配しています。その他、薬剤師会のFAXやPMDAのメーリングリスト等をはじめ、参考になりそうな情報源を見つけたら逃さず確保するようにしています。

書籍

『じほう』や『南山堂』等が出版をした書籍を多く扱っている書店があり、そこへ足繁く通うようにしています。薬剤師向け・看護師向け・医師向けの書籍がそれぞれ取り揃えられていますが、特に限定することなく一通り目を向けるようにしています。患者さんと接する中で生まれた疑問点を、本を読むことで解決することは多いです。また、そこで得た知識をさらに深堀りしたいと思い、また新しい分野の本へ派生していくこともしばしばあります。

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