薬剤師取材

J-HOPリレー連載企画⑥
被災したときにこそ求められる
日頃からの多職種連携

金田崇文先生

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2003年岡山大学薬学部卒業後、2004年株式会社ケイ・クリエイトこやま薬局入社。東日本大震災、熊本地震の際に災害支援派遣を経験。 2018年岡山県平成30年7月豪雨において岡山県薬剤師会として薬事関連対応を行った。2018年岡山県薬剤師会災害対策特別委員会委員長に就任。 現在、株式会社ケイ・クリエイトこやま薬局統括部長、JHOP一般社団法人 全国薬剤師・在宅療養支援連絡会中国四国ブロック長、日本災害医学会主催災害薬事研修PhDLS管理世話人。

2018年7月、岡山県は平成30年7月豪雨の被害を受けました。私は突然、被災県の薬剤師として、災害対応に追われる毎日を送ることになりました。

薬剤師として災害支援を経験する

昨今、日本全国で大規模災害が目立つようになりました。地震、津波、豪雨、水害、土砂災害…日本は昔から世界有数の災害大国でした。阪神大震災を機に、日本の災害支援体制は国を挙げて急速に整備されつつあります。
私は薬剤師として、東日本大震災、熊本地震で、災害派遣の経験がありました。岡山県からは災害発生後初期段階での派遣であったため、被災地がまだ混乱している中、ある程度は自分で判断をしながら活動をするという経験でした。被災地で薬剤師に何ができるか、避難者支援、災害処方箋の応需、水道・換気・消毒などの衛生管理など、できると考えていました。

災害支援体制の充実の一方で、全国多くの地域では、数十年に一度は大きな被害を受けているにも関わらず、自県が被災した場合の体制づくりは未だ不十分なように感じます。被災地の地理、土地柄、医療特性、災害時の協定、県や卸などの体制…これらは、外部からの支援者にはわかりません。被災した県が全て対応しなければいけないこととなるのです。
そして、今回の西日本豪雨で自県が被災した時、私自身全く対応できないことに改めて気付かされました。

被災地の薬剤師として調剤所の立ち上げや災害処方箋の発行ルール作成などに従事

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