薬剤師取材

子育て大学を薬局来店のきっかけに

クオール株式会社

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薬剤師はもちろん、医師・看護師・栄養士や取引企業の協力の下、子育て世代の支援のため「子育て大学」を多店舗で運営。
(2019年11月・12月取材)

「子育て大学」を通じて、地域や人とのつながりを深め
薬局が健康相談の最初の窓口となるように

患者さんのプライバシーに配慮した店舗設計や在宅医療、認知症カフェの開催など、常に時代に先駆けた取り組みを行っているクオール薬局。近年は子育て世代を支援するイベント「子育て大学」を運営し、地域内の交流を深めることで選ばれる薬局を目指しています。その理念と目指すところなどをお伺いしてきました。

お話を伺った、クオール株式会社 取締役副社長 柄澤忍さん

近隣の小児科の協力がきっかけで
「子育て大学」がスタート。

はじまりは、社内の女性活躍推進会議(L.A.D.Y.S※会議)の中で、子育て世代に貢献できる薬局の役割を考えたいという声が挙がったことでした。そこで門前薬局として日頃から交流のあった年中無休の小児科クリニックの小児科・内科の医師に相談したところ、共同でセミナーを開催することに。春夏秋冬、季節に応じたテーマで1年間を通じて取り組もうと始めたのが「子育て大学」のきっかけでした。「大学」と称したのは、勉強会へ向かうモチベーションを想起させたかったから。高齢者向けの市民大学講座である「シニア大学」をヒントにしました。
江戸川区の西葛西店からスタートし、現在は4エリア8店舗で開催。当初は、講師の選定、会場の確保、企画の立案……分からないことだらけ。特に雪の日に参加者が1組だけだった時は、講師の方々へのご迷惑も含め認知促進による集客の重要性を痛感しました。

※L.A.D.Y.S : L: Lady 女性、A: activity 行動的、D: drive 行動する、 Y: yell 応援する、S: shine 輝く

地域の方々との交流を通じ
薬剤師自身の学びや自信に。

実績を重ねるうちに、8店舗間でノウハウを共有できるようになってきました。時には、薬剤師同士がお互いの店舗を行き来し、刺激し合う姿勢も見られるように。今では、子育て経験のある薬剤師や管理薬剤師だけでなく、若い薬剤師も積極的に参加しています。薬剤師は本来、人の役に立ちたいという思いを強く持っているのだとつくづく感じますね。
参加されたお母さんたちのアンケートを見ると、日頃から勉強熱心で向上心のある方が多いのが分かりますが、彼女たちからの質問や相談を受けることで、薬剤師も服薬指導の仕方などを考え直したりするようです。常に説明を尽くしているつもりでも、交流を通じて足りないところが見えてくるのだとか。
そう考えると、実は現場の薬剤師こそ学ばせていただいているのだと実感しますね。同時に、地域に根付いた貢献活動を行い、実践的な知見を蓄えることで薬剤師としての自信も垣間見えるようになりました。

地域の健康窓口となることが
選ばれる薬局になるポイント。

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