薬剤師取材

患者さんが薬局を選ぶ基準とは

さくら薬局 恩方店/かのうや薬局 横川店

  • この記事をシェアする
  • この記事をツイートする
  • LINEでこの記事を送る

地域で選ばれる薬局になるために大事なことは何か−−。隆祥館書店がお客様の声に耳を傾けることで着実に来店促進へと繋げているように、まずは患者さんが何を求めているのかを知ることから始めることが大事です。
ここでは、患者さんと密な関係を築いている2つの薬局で患者さんがなぜこの薬局を選んで通っているのかを伺いました。

 

話を親身に聞いてくれるし皆さんいい方なので
とても落ち着く場所です。

お話を伺った、木村さん(左)と馬場さん(右) (2019年11月取材)

馬場さん 今は糖尿病と高血圧で病院に通っていて、1日に3錠の薬を飲んでいます。そのほか、腎臓が悪くなってきていたこともあって治験を受けているので、3ヵ月に1回精密検査を受けています。
ここの薬局がオープンする前はあちこちの薬局に行っていたけど、どこもあまり対応がよくなかったかな。ここは、木村さんもほかの薬剤師さんもいい方なので、オープンした時から通っているんですよ。

木村さん 馬場さんは特にトラブルを抱えていたわけではなかったのですが、いつも服薬指導をしていたのと気に入っていただけていたので、かかりつけのお声がけをしてみて快諾いただきました。他にも20人ほどかかりつけ薬剤師になっていますが、信頼関係ができてそうな方に声をかけるようにしています。

馬場さん 病院も薬局も、大きなところは比較的不親切という印象で……。医者も最近はデータ中心で話をするでしょ。先生とももっとコミュニケーションとれたらいいんだけど、待ち時間は長いのに診察は5分とかで終わっちゃう。

木村さん 薬局では常に気にかけて話を聞くようにしていますね。馬場さんだと治験の話とか、普段の日常の話とか。やはり患者さんの生活が見えてくるとしっかりと指導もできます。
患者さんとも長いつきあいをしていないとなかなか心を開いてくれないものだと思うんですが、幸いこの店舗は事務を含め長く勤めている人が多いので、自然と患者さんとの距離も近いです。

馬場さん ほんと、あんまり長くいると皆さんお仕事しているので悪いかなとは思いつつ、遊びにきているような感じですよ。冗談も言えるし、皆さんいい方なので落ち着きますね。あとは、家にいても女房に邪険にされちゃう(笑)のと、なるべく体を動かすようにしないとと思って、畑仕事やボランティア活動などもしています。

木村さん 畑で穫れた野菜を持ってきてくれるんですよ。畑のお話もよく聞きます。畑仕事は大変そうですけど、成長を見ることは生活の張り合いにもなりますよね。

馬場さん 木村さんが開いてくれている勉強会にも10回以上参加していて、ほんと役に立つので、みんなに薦めているんです。タダでやってくれるなんて有難いですよね。
普段は余病が心配で風邪には気をつけているんだけど、たまに引いて市販薬を買ったときとかは、飲み合わせが大丈夫か木村さんに聞きに来たこともあります。

木村さん おしゃべりに来たり、薬のことを聞きに来たり、うまくご利用いただいています。

<さくら薬局 恩方店>

東京都八王子市西寺方町333-6
☎ 042-652-9535

 

ただお薬をもらう窓口ではなく
世間話とか、なんでも話せるところがいいんです。

お話を伺った、永石さん(右)とKさん(イラスト) (2019年11月取材)

Kさん かのうや薬局さんにはもう16年くらいはお世話になっています。不整脈と骨粗鬆症の薬など、今は1日7錠ほどを飲んでいます。最初に来局したのは近所だったからなんですけど、通う理由は皆さんが親切だから。一人暮らしなので、随分と助けていただいています。

永石さん Kさんは、薬を一包化して、以前は35日分お渡ししていたんですけど、たまたまお家にお伺いしたときに残薬が結構あったので、それを機会に1週間ごとお渡しするようにしています。
病院には月に1回程度ですけど、薬局には最低週1回来ていただいていますね。

Kさん それ以外でも永石さんはお昼休みにお薬を届けに来てくれて、近所の方と一緒にお茶を飲んでいってくれたりしています。また私が圧迫骨折で歩くのも大変だろうからって雨の日に薬を届けてくれたり、ほんとに助かります。
近所の方の間でも永石さんは人気があって、お店に出ているかどうか話題に上がるくらいなんですよ。ほんと、性格もよくて息子にしたいくらいです(笑)。

永石さん Kさんのお宅はお友達とワイワイ過ごせるので、薬局に戻りたくなくなるときもありますね(笑)。

Kさん ただお薬を渡してもらう窓口じゃなく、なんでも話せるのがいいですね。皆さんいい方なので、他の薬局に行くことはほとんどないです。前にお通じの相談に乗ってくれたときに薦めてくれたお茶とお薬がよかったから、近所のお友達に薦めたこともあるんです。

永石さん 先日も、別の方が「これいいわよ!」って、ある商品を他の患者さんに口コミしてくれていました(笑)。このあたりはドラッグストアもないので、OTC医薬品や食品を多く揃えて売りにした方がいいかなと感じていたんです。なるべくスーパーなどにない商品を置くようにしているのと、季節を考えて買う人が何を求めているか想像して担当者と決めています。

Kさん 季節によっても変わるので、来たときには「おいしそうなものがあるわー」なんて眺めているの。お薬を取りに来たついでに買っていく方も結構いるわね。ご飯にかけるレトルトの商品もおいしくて、だいぶお世話になりました。
ただお薬をもらうだけじゃなくて、宝探しみたいな、珍しいものを探す楽しさもあります。ここに来れば永石さんにもご近所さんにも会えるし、ふらっとジュースを買いに来たりしています。

永石さん 息子の感覚でお付き合いさせてもらっています(笑)。

<かのうや薬局 横川店>

東京都八王子市横川町569-9
☎042-628-5551

  • この記事をシェアする
  • この記事をツイートする
  • LINEでこの記事を送る
アスヤクLABOの仲間になりませんか?

ご登録いただくと、すべてのコンテンツの閲覧・座談会の参加ができるほか、最新情報をメルマガでお届けします。

アスヤク仲間に登録する

その他の「薬剤師取材」

この記事を読んだ方におすすめの記事

ページトップへ戻る