薬剤師取材

健康サポート薬局受理に向けての取組みとその後の役割

りんご薬局 立花店 勝野純子先生

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お話を伺った勝野純子先生(左)。(2017年11月取材)

「まずは自分が 地域の一員になることを心がけました」

東武亀戸線の東あずま駅ほど近く。近隣に大小の医療機関があり、高齢者でも徒歩で来局しやすく、自分一人でも目が届く広さをポイントに2013年に独立開業したりんご薬局 立花店は、商店街の一角に店舗を構える約33㎡の小さな薬局です。
厚労省の要件が定まる以前から在宅や栄養相談などに取り組んできた、勝野先生にお話を伺いました。

病気の方に限らず親しまれる薬局を目指し地域交流やOTC医薬品などの品揃えに努める

健康サポート薬局を目指したきっかけは?
また届出、受理に至るまでの過程を教えてください。

2013年のオープン当初から目指すべき薬局の形を模索していました。病気の人しか用事のない処方箋調剤だけの薬局ではなく、病気の発症前も治療後も通える薬局にしたいなと。とはいえ、薬局は気軽に入りにくいので、まずは地域の方に親しんでもらえる場所を目指そうと思い、町内会に入ったり、近所でお買い物をしたりして交流を広げ、まずは自分が地域の一員になることを心がけました。
OTC医薬品の品揃えも全く分からなかったので、問屋さんから48薬群の推奨品目をご紹介いただくことから始めました。サプリメントや健康食品も必要ですし、医療機関に囲まれた街で高齢者も多いので、食事療法が必要な方への健康管理食や衛生材料などの需要も予測しながら、スーパーやドラッグストアとの差別化を考慮して、使いやすさや使用感などにこだわった商品を取り揃えました。陳列スペースが限られるため、少しでも見やすく、数多く配置できるよう壁に吊り下げて並べる工夫もしています。さらに、点眼の苦手な患者さんが来れば点眼補助具も必要だろうと、利用者の声を取り入れて少しずつ増やしていったんです。内装は薬局をいくつも手掛けている設計士さんに相談しながらフルオーダーしました。2組の患者さんを個別に対応できるようにカウンターを分け、幅や奥行き、パーテーションの形状なども他の患者さんの目線が届きにくいように個人情報保護を意識して設計しました。

在宅医療や服薬指導を通じて改めて
感じるかかりつけ薬局の必要性

高齢者の多い町とのことですがそこで求められている活動とは?

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