取材記事

在宅医療スタイル別取り組み「外来在宅両立タイプ」

かもめ薬局祖師谷健康館
薬局事業部 薬師課 係長 薬剤師 広池 暁子先生
薬局事業部 かもめ薬局 祖師谷健康館 薬局長代理 ­薬剤師 野田 初美先生

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取材にご協力いただいた広池先生(左)と野田先生(右)
(2017年2月取材)

あなたの薬局はどのスタイルですか?

少子高齢化が進む現代社会。「在宅医療」への期待とニーズは年々、高まる一方です。しかし、それに応えられる薬局・薬剤師の数は十分とは言えません。まだまだ知識不足や不安などから二の足を踏んでしまい、追いついていけないというのが現実ではないでしょうか。
「在宅医療」への取り組みを「在宅特化タイプ」「外来在宅両立タイプ」「ひとり薬剤師実施タイプ」の3つに分けて、薬剤師の働き方を探ってみました。
あなたが目指す「在宅医療」により近いタイプから、明日への一歩へとイメージを膨らませてみてください。

外来在宅両立タイプ
“在宅面を鍛え”ながら“外来患者さんにも手堅いサービス”を

在宅の現場を学びながら外来での接客スキルも育める

大手薬局運営会社「トライアドジャパン」が展開する「かもめ薬局」では在宅栄養管理に対応可能な設備や大型機能薬局から代替医療を取り入れた健康管理方法を提案する薬局などさまざまな店舗設立を手がけています。2011年10月に開局した東京・世田谷区の「かもめ薬局祖師谷健康館」は、外来&在宅、ふたつの両立を目指す街の薬局です。商店街のなかというだけあって、店舗付近には内科、皮膚科、耳鼻咽喉科、整形外科、小児科、眼科など各種医療機関の処方を受付。オリジナル商品であるアロマオイル配合の手作り石けんやサプリメントなども人気。同時に、在宅訪問サービスでは、緊急時に誰もが迅速に対応できるよう、専門知識を持った薬剤師の育成にも社が力を注いでいます。

在宅医療の研修でしっかり固めた地盤が強みに

取組みを始めたきっかけは?

もともと「かもめ薬局」がオープンした当初から輸液を使った個人在宅を行っていました。時代の流れとともに高齢化、少子化が進み、これからの調剤薬局に在宅医療はなくてはならないものだという社会的背景もあり、店舗数を拡大していきました(広池先生)。

「かもめ薬局 祖師谷健康館」は開局して7年目を迎えます。在宅患者数は286名。うち、個人在宅が6名、施設は7件です。施設の方は脳梗塞で手足がご不自由になり、日常生活でご不便なところがある方が多いですね。個人の方は骨粗しょう症で腰が曲がってしまったり、ひとりでは通院できない患者さんが多いです。在宅医療は未経験でしたが、こちらの店舗に配属されたとき、新人研修でしっかり学ばせてもらえたので不安に思う気持ちは割となかったです(野田先生)。

両立の秘訣はそれぞれに適した役割分担

お仕事の内容と工夫は?

運転免許を持っていない方はメインは外来の担当になってもらいますが、在宅にも行ってもらうこともあります。在宅訪問の場合、臨番制にして休日や夜間の呼び出しにも速やかに対応ができるというのは、チェーン店の強みかもしれません(広池先生)。

「かもめ薬局祖師谷健康館」に勤務する薬剤師は外来・調剤をメインとしている者が2名、在宅専門が2名、パートが1名の計5名で全員女性です。もし、在宅患者さんのことで困ったことなどがあったときは、スタッフ一同で解決策を話し合います。次に患者さんやそのご家族、施設と相談して、なにが患者さんにとって一番良い策なのか話し合うようにしています。また、訪問先での細かなルールを見極める事も大切かと。外来ではオリジナルのアロマオイルを配合したハーブティやサプリメントなど、未病治療を念頭に入れた代替医療にも力を入れています。アロマテラピストによるアロマオイルの販売や無料のハンドトリートメントなども行っています(野田先生)。

知識や技術をより深めていきたい

取組んで良かったことや今後の展望は?

やっぱり実際に患者さんの最近の症状などを自分自身で確かめられることですね。メディカルホームに変わって終末医療をご自宅で迎える患者さんも増えてきました。ですから、輸液とか緩和ケアにもっと携わっていきたいと思っています(野田先生)。

昔に比べ、介護士さんなど同じ在宅医療に関わる他職種の方々の薬剤師への理解も高まってきたと思います。勝手に薬剤を使わないで事前に確認のお電話をいただいたりすると、うれしいですね。私自身は在宅医療の知識や技術面をさらに向上させる薬剤師の育成に注力したいです(広池先生)。

  

<かもめ薬局 祖師谷健康館(閉局)>

157-0072 東京都世田谷区祖師谷1-11-6 高橋ビル1階
☎03-6411-3914

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