フィジカルアセスメント研修で「薬剤師の本分は薬学」と実感。薬剤師の地位向上へ
様々な取り組みの根本にあるのは、学生時代から感じている「薬剤師の地位を向上させたい」という想いです。私は薬学部6年制の第一期生なのですが、実習先の病院で医師と話をしている時に、「6年制になって、何か変わった?」と聞かれました。4年制から6年制になったことで学ぶ分野も増えましたので、患者様や多職種の方は今後より一層、薬剤師の活躍を期待しているのではないかと感じました。そこで学生の頃は薬剤師の業務の幅を広げるため、在宅でアロマテラピーの専門性を持って活躍する薬剤師になりたいと考えました。
しかし、業務の幅を広げるといっても薬剤師にとってアロマはあくまでも+αです。それに気づいたのは、日本在宅薬学会(以下:日在薬)のフィジカルアセスメント研修の研修を受けた時でした。研修を通じて「薬剤師の本分は薬学」であるということを改めて考えさせられ、薬剤師はもっと”薬”の部分で力を発揮できることがあるのではないかと感じました。
また、いつも学会に行くと思うことですが、目を引く発表を行なっているのは中小の薬局が多く、その姿勢からはもっと薬剤師が表に出ていかなければいけないという想いが伝わってきます。このように中小の薬局が積極的に動かれている今、大手の薬局もこれまで以上により行動をしていかなければ、薬剤師の地位向上を実現することはできないと考えています。 そのためには私はまず、社内の人たちに対して行動を起こしていこうと考え、取り組みを行っています。きっとこれらの想いが自分を突き動かす原動力なのだと思います。