薬剤師こだわり図鑑

女性の健康支援にこだわり vol.1

女性ホルモンと健康の関連性を見つめ女性のための予防医療に貢献

東京都 大岡山北口薬局 杉本園子先生

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東京都大田区の大岡山北口薬局で女性の健康支援を積極的に推進している杉本園子先生。特に女性ホルモンの減少による不調に着目し、その予防や対策、女性特有の悩み相談など、多世代の女性の予防医療に取り組んでいる。

養成プログラム参加を機に女性の健康サポートを本格化

以前から女性の健康支援に興味を持ちつつも、結婚や出産、職場の移転などが続く中で一歩を踏み出せずにいました。きっかけとなったのは、子育てが一段落した頃に、女性の健康支援を目的とした研修プログラムのOATHASを受講したことです。
普段から感じていた通り、女性の病気や不調は女性ホルモンに関係していることが多く、自分でも気づいていない方がたくさんいると再確認しました。そんな方には積極的に女性ホルモンについて説明し、必要なサプリメントの紹介や適切な診療科への受診勧奨につなげています。
女性の不調は頭痛、不眠といった不定愁訴に加え、生理痛や更年期、閉経後の体調変化など、病院に行くことを躊躇するものが多く、女性は我慢強く、家族にも相談せずにいるケースが少なくありません。そうした実情を女性として薬剤師としてサポートしていきたいのです。

骨粗鬆症リスク軽減のため多世代の女性へ啓蒙活動を実施

健康寿命を延ばすためには、いつまでも自分の足で歩き、寝たきりにならないことが大切です。女性の骨量は閉経後に年2%ずつ減少し10年で20%にも達します。閉経の平均年齢は50歳くらいですので、40代から予防しなければ60歳で骨粗鬆症になるリスクが高くなります。そうした事実への理解促進のため、現在は骨粗鬆症予防の啓蒙活動に取り組んでいます。
先日は近隣の整形外科病院と連携して骨密度などの測定会を実施しました。皆さんの関心の高さも伺え、骨粗鬆症マネージャーの資格取得を目指す私にとって大きな手応えとなりました。
逆に女性は20歳頃が骨量のピークを迎えるので成長期のお子さまがいるお母さん世代の方には、ダイエットによる骨粗鬆症の怖さや骨作りを意識した食生活などへのアドバイスも心がけています。
また、忙しく相談機会の少ない女性たちのために「大岡山保健室」と称した健康相談も行っています。

調剤業務以外でも貢献できるよう可能性を広げ、研鑽を積む日々

女性ホルモンの減少によって起こる不調は脂質異常や高血圧など他にも数多く考えられます。そのような兆候を患者との会話や薬歴などから見つけ出し、できる限り薬に頼らずに改善へ導くのも薬剤師の務めではないでしょうか。
ですから日々少しずつ知識を蓄積できるように業界誌の購読や薬剤師会主催の勉強会など身近な機会を活用することを心がけています。患者からの質問があれば、その都度検索したり、即答できない場合は調べた上でお電話などで回答することもよくあります。
今後はスポーツファーマシストの資格を取得し女性特有の症状に悩むアスリートの健康管理に積極的に関わっていくつもりです。女性が親子で参加できる健康相談会や健診を受けていない主婦の隠れた糖尿病を早期発見し、治療に導けるように血糖測定会も検討中です。女性医学会にも入会したことで、さらに研鑽を積み、予防医療に貢献していければと思います。

物販も活用しながら健康意識を向上

エクエル
更年期が気になる方には、女性ホルモンと似た働きをもつエクオールの入ったサプリメントとしてエクエルを紹介しています。その際独自の取り組みとして「エクエルクラブ」を創設し、入会者には茶話会などの参加を呼びかけ、女性の健康について共通認識を深めていく試みも企画しています。

衣服内体温計
特に、お嬢さんのいるお母さんには基礎体温計測の大切さをお話しする際に、自動計測が可能な衣服内体温計をおすすめしています。親子で話し合うことが少ないテーマですから、生理や排卵日予測、不妊症など女性の体の性質を理解する機会・意識づくりに努めています。

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