取材記事

J-HOPリレー連載企画
これからの薬局づくりのために
今、私ができること

大澤祐貴子先生

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出身地:北海道根室市
出身大学:北海道医療大学
2013年株式会社サンクール入社
入社後は、在宅業務を中心に行い、2018年10月からサポート推進へ役職が変わる。
現在は、従業員の働き方のサポートを中心に実施している。

今後の調剤薬局のあり方

平成31年4月2日、「調剤業務のあり方について」厚生労働省より発出され、非薬剤師でも一部の薬剤師の業務が可能になりました。また、薬機法の改定により、薬剤師の働き方自体も変わって行くことが予想されます。さらに、この数年のうちにも、調剤室はICT化が進み、調剤補助員が中心となっていくことが予想されます。これら変化からも薬剤師の活躍の場は、これまでの調剤室中心から変わっていかなければなりません。薬剤師の活躍の場が変わるということは、調剤補助の専任として新たに雇用しない限り、調剤事務員が調剤補助を行うことが大半であり、事務員の仕事のあり方も大きく変わることになります。 私は、在宅業務を中心に業務を行い、自身の店舗のマネジメントや店舗の新人を教育しながら、自店舗の組織作りを行なってきました。役職が変わり、従業員全体の働き方のサポートもしてきました。その経験から、この事務員の仕事のあり方の変化については、トップダウンの指示で、簡単にうまくいくほど容易なことではないと思っています。

これからの薬局は、非薬剤師と薬剤師の信頼し合う関係がより必要

非薬剤師が一部調剤補助行うということは、薬剤師とこれまで以上の連携を取って業務を進めないといけません。
働き方のサポート業務をするにあたり、全店舗を訪問し、現状把握をしましたのですが、そこで一番に感じたことは、薬剤師と調剤事務員のコミュニケーションがあまり取れていないことでした。
調剤業務など対物業務のスピードを重視しなければならない中で、薬剤師は監査に長時間集中し、調剤室は張り詰めた空気であることが多く、事務員など非薬剤師が薬剤師へ話かけにくい雰囲気になっていました。このような状態は、前職の薬局に勤めていた頃から何度となく見てきた光景でしたが、この状態で果たして非薬剤師と薬剤師が一緒になって業務ができるのか、全店舗の訪問を行い、今考えてもこれが一番の問題だったと思っています。

信頼関係を築くには、まずは店舗のチームワークから!

薬剤師、非薬剤師が信頼関係を持ち、業務を行なってもらうために何が必要か、色々考えましたが、今私ができることはなにか。ということで結論をだしたのが、個人に焦点を充てた「対話」でした。(というのも、全薬局を訪問した際で感じた店舗内の関係性に一番の課題を感じたことがきっかけです。)
やっていることはシンプルで、薬剤師や、非薬剤師含め、1対1のミーティングを行っている。というコトだけです。
このミーティングの中では、従業員の仕事上における不安(店舗内の関係性や働きがいとか)や、プライベートな不安ごと(子育てや介護でのメンタル面とか)などの事情を傾聴し、否定をせず、共感し、励まし、自信を持たせることを行なっています。これを行い変化してきたことは、疲弊している管理者から「自分のモヤモヤしていたことを全て吐き出すことによって、どんなことに不安だったのか整理できた。」や、特に非薬剤師からは「普段感じていことを吐き出す場がなかった、薬剤師がそんなことを考えているなど知らなかった」など本音を話してくれるようになってきたことです。また、副産物としての変化として、本音を吐き出したことによる従業員同士が向き合うきっかけになり、円滑に業務を進めることができるようになった店舗もありました。

対話を通じ感じていることとして、従業員のモチベーションを上げるだけでなく、職場の関係性の質を高めることに繋がるとも思っています。これを継続し、不安を解消し、従業員満足度を上げることは、最終的には患者様の満足度を上げることにも繋がっていると思います。
個人に焦点を当てた「対話」は継続的な結果をもたらします。私はこれからも非薬剤師と薬剤師のチームワークを良くするためのサポートに、全力を注いでいきたいと思います。
 

<J-HOP連載企画~在宅最前線~について>

J-HOP(一般社団法人 全国薬剤師・在宅療養支援連絡会)と協力し、在宅を実施している薬剤師の最前線の情報を提供する事を目的に連載企画として実施しています。

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