薬はきちんと使用できてこそ価値がある
来局患者の多くは小児です。小児の思考や嗜好は千差万別です。薬を全く飲みたがらない子供、薬が気に入って目を離した際に多く服用してしまう子供、様々です。薬剤師の仕事は薬を提供するだけでは十分とは言えません。保護者や患児に理解し、納得して正しく使用してもらうには、どのようにアプローチしていくのが良いかを考えています。子どもは2歳ぐらいになると言葉がわかるようになるので、ちゃんと語りかける事も大切です。幼稚園が好きな子なら、「病気を早く治して幼稚園に行くために頑張って薬を飲もうね」とか、かわいいシールで興味を引いたり、待合のパズルや本で一緒に遊び、警戒心を解いたりする事もあります。それぞれの子どもに合わせて薬を飲む動機付けを行う事が大切だと思います。その為には、まずは患児と保護者両者とのコミュニケーションをしっかりと取ることが大事ですね。