薬剤師取材

子供への服薬指導における薬剤師の携わり方

調剤薬局あさがお 柏木紀久先生

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神奈川県座間市の小児科の門前薬局に勤務している柏木紀久先生。大学卒業後、製薬メーカーの技術者として製品の品質試験などに携わっていたが、患者さんとの距離が近い調剤の現場で医療に貢献したいと考え、薬局勤務の道を選んだ。現在は管理薬剤師として、子供たちのために自身が何をできるのか?いつも考えている。

薬はきちんと使用できてこそ価値がある

来局患者の多くは小児です。小児の思考や嗜好は千差万別です。薬を全く飲みたがらない子供、薬が気に入って目を離した際に多く服用してしまう子供、様々です。薬剤師の仕事は薬を提供するだけでは十分とは言えません。保護者や患児に理解し、納得して正しく使用してもらうには、どのようにアプローチしていくのが良いかを考えています。子どもは2歳ぐらいになると言葉がわかるようになるので、ちゃんと語りかける事も大切です。幼稚園が好きな子なら、「病気を早く治して幼稚園に行くために頑張って薬を飲もうね」とか、かわいいシールで興味を引いたり、待合のパズルや本で一緒に遊び、警戒心を解いたりする事もあります。それぞれの子どもに合わせて薬を飲む動機付けを行う事が大切だと思います。その為には、まずは患児と保護者両者とのコミュニケーションをしっかりと取ることが大事ですね。

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