要介護になる要因として3番目に高い「高齢者の虚弱(フレイル)」。
フレイルには身体的、精神・心理的、社会的さまざまな要因があることに加え、オーラルフレイルやサルコペニアなども関連し、来局される患者さんは元より、地域の健康を支える役割を担う薬剤師にとっては見過ごすことの出来ないテーマです。
本アンケートでは、薬剤師のフレイルに対する認知度と実施されている対策について伺いました。ぜひ参考にしてください。
実施時期 | 2021年2月 |
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サンプル数 | ネクスウェイ アスヤク仲間 423名 |
手法 | WEBアンケート |
Q1_フレイルについてどの程度ご存知でしょうか?
Q2_ フレイルの3つの要素「身体的フレイル」「社会的フレイル」「精神・心理的フレイル」の中で、日頃患者さんと接する中で一番サポートの必要性を感じるのはどれですか?
Q3_ フレイルに対し薬局もしくは薬剤師個人として予防の対策を何か実践されていますか?
Q4_ 前問で「実践している」と回答した以外の方に伺います。その理由をお教えください。
できていない理由の多くは業務の多忙により、服薬指導以外の時間をとれないこと、
1人の患者さんに時間をかけられないといった回答の他、知識不足によりどのような指導をしていいのかわからないといった回答が非常に多く見受けられました。
また一部回答としてどこまで介入していいか迷うといった声や、迷惑がられる、患者側にその感覚がなく失礼な気がする、といったことや、そもそもどのレベルでフレイルなのか判断が難しいという声もあり、お声がけにもネックがあるということが見受けられます。
Q5_前問で「実践している」と回答した方に伺います。どんなことを実践されていますか?具体的にお教え願います。
啓発ポスターや資材設置の他、運動や体操のアドバイス、また栄養機能性食品の提案、地域包括支援センターへの連携など様々な予防・対策方法が見受けられます。真似できそうなことから着手できるとよさそうですね。
Q6_日頃の業務で、オーラルフレイルのサポートの必要性を感じるときはありますか?
オーラルフレイルに関して約40%がよくわからないと回答しており、フレイルよりもまだ認知が低いようです。
Q7_前問で「はい」と回答した方に伺います。それはどのような場面で、どのように対応されていますか?
食欲低下のヒアリングや口臭、口渇の訴え、嚥下障害等からオーラルフレイルの可能性が考えられるようです。
対策として、必要に応じて医師やケアマネージャーなど他職種への連携、受診勧奨、口腔ケア商品の推奨、唾液腺マッサージや咀嚼トレーニングといったアドバイスに繋げるといった内容が多く見受けられます。
ぜひ参考にしてみてください。
Q8_フレイルに関して知りたい情報、欲しいツールなどがあればその理由も併せてお聞かせください。
業務支援ツールでフレイル啓発ポスターやチェックツール、栄養や運動等に関するサポートツールを用意いたしました。ぜひ服薬指導や健康相談時等にご利用ください。