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「長期収載品の選定療養」患者にどう伝える?

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令和6年10月1日から長期収載品の選定療養が施行されました。これまでは先発品を選んでも後発品を選んでも、どちらも変わらず保険給付の対象となっていましたが、これからは後発品を選択した場合に保険給付となり、先発品を選択した場合は患者の自己負担額が増えます。

新しくこの仕組みを、患者さんにどう伝えれば理解していただけるのか、
悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

アンケート回答いただいた中から、今回は51のノウハウをピックアップしました。ぜひ自身で真似できそうな説明や対応を実施してみてください♪

実施時期2024年10月
サンプル数ネクスウェイ アスヤク会員 200名
手法WEBアンケート

◆長期収載品の選定療養に関する説明の実施の有無

長期収載品の選定療養に関して、患者さんに対して説明しているかを伺ったところ、
96.5%の方が「はい」と回答されていました。

◆伝え方事例

「長期収載品の選定療養について患者さんに説明するとき、何と説明していますか?また理解していただくためにしている工夫があれば教えてください。」という質問には、188件の回答をいただきました。

対応方法や工夫別に全51件のノウハウをご紹介します。

1.金銭的影響を伝える

  1. 「患者希望で先発品を選ぶと割増料金がかかります。」負担金額によって先発品を続ける人と、後発品に切り替える人がいるのでとりあえず金額を伝える。
  2. 「先発品を希望される場合は通常より価格が高くなりますがよろしいですか。」と伝える。
  3. 「この10月より医師が医療上の必要があると判断したもの以外で、先発品を患者さん本人が希望する場合はジェネリック薬との差額分の1/4を負担してもらうことになりました。」と説明。ポスターを見てもらったり、印刷した資料もお渡ししている。
  4. 「10月から先発品を希望される場合は特別料金をいただくことになっています。今まで通り先発品を希望されますか?」と値段の違いを伝えている。
  5. 「後発品のある先発品の一部で、特別な料金が発生する仕組みが始まった」と話し、大体の金額を目安で説明しています。
  6. ちゃんと説明すると逆にわかりにくくなるので、先発品を使うと今までより高くなることを主に、簡潔に説明している。ほとんど薬価差がなくても選定療養費で差が出るようになったので、価格差の説明をするとやはり変えやすい。今まで先発にこだわっていた人も数千円違うとなると検討してくれる。
  7. 「医療費の増大によって社会保障費が賄えなくなってきているため、ジェネリックに変更することにより少しでも医療費を下げる政策が始まりました。入院時の差額ベット代と同じくお薬も先発の高いものを選ぶ方はその差額の一部を負担していただくものです。」と説明している。先発をカルビーのポテトチップスに例え、ジェネリックをトップバリューのポテトチップスに置き換えて説明すると理解が早く「ジェネリックでも良いよ。」と言ってくださることが多い。
  8. 「今まで通りでもいいけど高くなってしまうけどいい?」と言うが、「でも変えるの不安でしょうし、お任せしますよ」と患者の意見に寄り添う。
  9. 患者さんの理解力に応じて説明を変えるが、簡単に説明する時は「ジェネリックのある医薬品で先発品を選びますと自己負担が発生します。」と言う。
  10. 「ただ単に先発品が良い等、医学的に関係ない理由で先発品をご希望の方は、自費診療でお会計が高い算定となります」とお伝えしている。
  11. 値段が上乗せされること、その金額について説明している。それでも先発品を希望する患者様には、その意思を尊重して、特に後発品を勧めることはない。
  12. 「いくら高くなるの」と聞かれるので、ものにもよるし、処方量や品目数にもよるので300から1000円と幅を持たせるようにしている。実際は、外用だと12円しか変わらない事もあるが、一人一人計算するのは非常に時間がかかるため、その状況は理解していただけることが多く、変える方が多い。

2.ジェネリックの特徴を伝える

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