検体測定室、口腔ケアを軸とし地域住民の健康維持・増進に取り組む
学生時代、私が師と仰ぐ先生から「糖尿病は医療では治せない」と言われたことが一次予防を志すきっかけでした。医療における糖尿病治療の場合、合併症予防が主な目的であり血糖値を下げる治療は行うものの糖尿病を完治させるものではないと教わったのです。それならば糖尿病になる前から予防するしかないと思い、予防医療に本格的に興味を持っていきました。現在は、病気にさせない「かかる前薬局」を合い言葉とし、検体測定室の設置や測定器を使用したいわゆる血糖値スパイクの認知促進、口腔ケアなどを中心に一次予防に取り組んでいます。特に口腔ケアでは歯磨きなどによるセルフケアを推進するとともに、歯科によるプロフェッショナルケアへとつなぐ多職種連携をはかっています。