薬剤師取材

介護職の視点から薬剤師として患者1人ひとりに寄り添う

メディスンショップ蘇我薬局 雜賀匡史先生

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雜賀匡史先生は、千葉県千葉市のメディスンショップ蘇我薬局にて、認知症患者などの在宅療養を支援している管理薬剤師。「積極的に患者さんと向き合い、治療とケアを両立する」ことにこだわり、1人ひとりに合った医療を追求している。

患者に合ったケアを行うため、一から勉強を重ねる

私のこだわりは、患者さん1人ひとりのことを考えて、勉強を重ねることです。例えば、在宅患者の処方せん応需が多い現在の薬局では、認知症の人の処方を多数扱っています。認知症の人に興奮状態などのBPSD症状が現れると、安定剤を処方するなど、無理やり症状を抑える治療が少なくありません。しかし、その方法によって患者さんを必要以上に鎮静させ、本来の人格を失ってしまう場面をたくさん見てきました。そこで、一から認知症のことを学ぶために、様々な本を読むようになりました。すると、ある本の中で『ケアが行き届けば、薬で押さえつけなくても、症状が改善する』ということを知ったんです。薬物療法についての知識を身に付けるだけでは、認知症の方と本当に向き合えないことを実感しました。そこで、介護職やご家族に対し、ケアについてのアドバイスが出来るようになりたいという想いから、認知症ケア専門士の資格を取得することにしました。

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