【Pick up1】
四方山話
ブラジルでいまX(旧Twitter)が全面的に停止しているのはご存じでしょうか。
Xが“偽情報を拡散するアカウントの停止に応じなかった”として、ブラジル最高裁判所によって9月2日からサービス停止命令が出されているのです。
あれから1カ月あまり。歩み寄りはあるようですが未だに停止されたままの状態が続いています。今回の停止命令は国民にとって賛否両論のようですが、とある民間会社の調査によると、Xを利用していた4人に1人が「利用が再開されても再び使おうと思わない」と回答したとの事です。しかも3割を超える回答者が「Xの利用停止によってメンタルヘルスが改善した」と感じている事が分かりました1) 。
この結果…なんだかすごく分かる気がします。
どうも最近のX(特にイーロン・マスク氏が買収してから)は自由言論の名の下に、何でもかんでも許しているような気がします。政治色も強くなってきていて、特にフェイク、ヘイトなども多く、どんどん過激になっている印象があります。
はっきり言って、見るだけで疲れます。
そんな理由で最近はほとんどXを見なくなりましたが、まれにXのDM(ダイレクトメール)に連絡いただく事があるので、ついに先日、正式に「休止します」と宣言してログアウトしたばかりでした。
Xに限った話ではないですが、SNSは情報収集力や発信力は大いにある一方、拡散力のある人の一方的な意見が大勢に影響を与えることも少なくありません。これは“SNS”というより、“メディア”なる媒体を人類が手に入れた代わりに得てしまった副次的効果(つまりメディアに都合の良いように情報を操作できちゃうという事)なのでしょうけど、近年はよりそれが先鋭化しているようにも思います。綺麗な情報ばかり並べられるのもどうかと思いますが、一方的な意見だけ集められてしまうというのもどうかと思います。
話が逸れましたが、そういった情報の海に溺れてしまう前に、いちど離れてみるのも良いのかもしれません。少なくとも私は離れてみて、インプットの質とQOLが大いに上がりました。
1):ブラジル「Xなき日常」1カ月 3割がメンタル改善(日本経済新聞電子版)