地域包括ケアシステム実現に向けて注目を集めているかかりつけ薬剤師制度。
実施する薬局・薬剤師も増える中、良い効果が現れる反面課題も見つかっています。
今回は実際にかかりつけ薬剤師になっている皆さんに、その制度のメリット・デメリット両面について伺いました。ぜひご参考にしてください。
実施時期 | 2020年9月 |
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サンプル数 | 薬局勤務薬剤師 905名 |
手法 | WEBアンケート |
Q1_ かかりつけ薬剤師となって何年になりますか?
Q2_ 貴方のかかりつけ患者様は何人ですか?
Q3_ かかりつけ患者様が10人未満の方に伺います。その理由を教えてください。
かかりつけ患者様が10名未満となる理由としては「患者が望んでいない」「該当する患者がいない」といったニーズの少なさが多く挙げられています。
一方で忙しくて対応できない、患者の金銭的負担が増えるなどの理由から取り組みが進みづらいといった声や、かかりつけ薬剤師制度に関係なく日ごろから患者様との関係性作りに取り組んでいるといった声も挙がっています。
Q4_かかりつけ患者様になっていただくため、どのようなアピールしてますか。
かかりつけ患者様になっていただくために、個別の声掛けや説明に取り組まれる方が多いです。その中でもターゲットをより絞って声掛けをしたり、患者様とのコミュニケーションのなかからかかりつけのニーズをひろったりといった工夫の声も挙がっています。
Q5_ かかりつけ薬剤師となって増えた相談内容について該当するものを選択してください(複数回答可)
83.9%の方が薬の相談が増えたと回答しています。そのほか、治療や検査値、日常生活についての相談も増えたとの回答が多くありました。
Q6_ かかりつけ薬剤師になってよかったと感じることを選択ください。
89.5%の方が患者とのコミュニケーションが増えた点でかかりつけ薬剤師になってよかったと感じています。
さらに、患者とのコミュニケーションがアドヒアランス向上や治療への貢献にもつながったとの声も挙がっています。
Q7_かかりつけ薬剤師になって想定以上に困ったことについてお聞かせください。(複数選択可)
過半数の方がかかりつけ患者様の対応に想定以上の時間がかかっていると感じています。
患者様の健康のためにより良い対応をしようという意識が高まる一方で、休憩時間や休日に影響が生じることも少なくないようです。
Q8. かかりつけ薬剤師になってよかったですか?
合計して63.3%の方がかかりつけ薬剤師になったことに対し「すごくよかった」「よかった」と感じています。
Q9_新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、患者への電話等での連絡は増えましたか?
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う電話連絡について、「増えた」と回答された方は28.1%です。「どちらでもない」という回答に大多数の71.7%が集まっています。