2020年末から続いている医薬品供給不足。すでに患者さんにご理解いただいているケースも多いかと思いますが、他の薬剤師がどのように患者さんに説明しているのか、アンケート回答いただいた中から、今回は50のノウハウをピックアップしました。ぜひ自身で真似できそうな説明や対応を実施してみてください♪
実施時期 | 2021年9月 |
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サンプル数 | ネクスウェイ アスヤク会員 635名 |
手法 | WEBアンケート |
◆みんなの回答
1.状況の背景説明
- 製薬メーカーの供給問題としてお伝え
- コロナの影響としてお伝え
- 全国的品薄を強調
2.簡潔にお伝え
- 製薬メーカーの供給問題であることを簡潔にお伝え
- 詳細は伝えない
3.有効成分は同じであることを強調
4.その他回答・対応方法
- 医師の了承・判断があることを伝える
- 丁寧な説明対応
- 対応工夫
1.状況の背景説明
製薬メーカーの供給問題としてお伝え
- いままで使っていたお薬の生産量が間に合ってないので他のGEメーカーのお薬に変更させていただきます。
- 「とあるメーカーの製薬が上手くいっておらず、他のメーカーがカバーしようとしているが、カバーしきれず、製薬メーカー全体的に影響を及ぼすような事態になった。」
- ジェネリックメーカー全体的に医薬品の供給が不安定になり、その影響で先発品に関しても供給が難しくなっている製品もある事を説明。
- 「安全性を重視して、製造が止められたメーカーの影響で同じ商品の供給が急に増えて、欠品となってしまいました。」
- 「いつもの会社が工場のメンテナンスで一時的に別のメーカーにしている」と話すことがある。
- 正直に言っている。国の審査に引っかかっており流通制限がかかっていて入荷しない。
- 昨年の後発品メーカーのトラブルの影響が徐々に他メーカーに波及していることを説明。メーカーからの出荷が滞っている影響で今までの製品が提供できないことをお詫びした上で同成分、異なるメーカーの製品への変更を説明している。
- 「今までご使用いただいていた後発医薬品の製造が間に合っておらず、入ってこない状態です。そこで、入ってくるメーカーさんのものでお作りしています。」
- 「工場、書類の不備があって今まで飲んでいた薬が作られなくなったので別の会社か作った薬に変更させていただいております。飲んでいた薬には全く問題ないので安心してください。」
- 「治療中断することができないため、治療継続するためにも別の薬を使う」など、今まで飲んでいたものに問題があったわけではないことを強調したうえで、供給が追いつかなくてメーカー変更や代替薬に変更している事情を説明しています。
- 「コロナウィルス感染症の世界的な影響で、薬の製造や流通がスムーズにいかず、いつもとは違う製薬会社での調剤となっています。これまで同じ成分、規格で複数の製薬会社で作られていたもので、現在流通が安定している会社のものを採用しました。」
- 各製薬企業の信頼を損ねないよう、またジェネリック医薬品に対して不信感を過度に持たせないよう、基本的には品薄がどんな理由であれ“コロナの影響”と伝えています。患者様への不安を煽り兼ねないため、必ずしも事実を伝える必要はないと考えています。
- ジェネリック医薬品が全国的に品薄となっており、普段と違うメーカーの商品を渡すことになるが効果はこれまでと同等であることを伝えると大体は納得される。どうしても先発で調剤しなければならず負担金が増える方もいるが全国的なことなのでしょうがないと納得はしてくれる。
- 全国的にと言った方が、ここの薬局だけの品薄と勘違いされないので理解してもらえる。
- 「前のメーカーの供給が止まったので他メーカーで渡します。」
- 「メーカーの供給不安定があり、入荷に支障をきたしているので銘柄変更させてほしい。」
- AGに変更する際は「流通が安定しているメーカーの物に変更させていただきます。」と説明。
- 「テレビなどでご存知かも知れませんが」と、前置きし、できるだけ簡潔かつ正直に理由を説明しています。
- 「いままで使用していた薬が安定供給できなくなったため、メーカーを変更させていただいた。」
- 「現在のモノが手に入らなくなった」と正直にお伝えしている。
▼治療継続の大切さをプラス
コロナの影響としてお伝え
全国的品薄を強調
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