コラム記事

緊急対応にも動じない!薬局全体でカバーする在宅訪問の体制整備

【在宅現場の『コレってどうする?!』/ 福島 梨沙】



このシリーズでは、初めて在宅の患者さんを担当する方や、日頃の在宅訪問に不安を感じている方へ、明日から役立つコツを実例をもとにお伝えしていきます。

皆さんの薬局では在宅訪問は分担制ですか?それとも在宅専門の担当者がいますか?
もしも、担当薬剤師が不在時に、患者家族や訪問看護さんなどから急ぎ相談の電話があったら…医師から臨時訪問の依頼が来たら…あなたの薬局ではどうしますか?
今回はそんな"もしも"の時にもしっかりと対応ができるよう、薬局全体で工夫しておくべき体制整備についてお話しします!
(前回の記事はこちら→在宅患者さんの入院準備って何するの?薬々連携で重要な情報提供3つのポイント


●在宅で起こりうるイレギュラー対応とは?

今回は「イレギュラーに備えた体制整備」と「実際に臨時処方を受領した時の対応を工夫」について、それぞれ2つの事例をもとに紹介していきます!

事例1:訪問看護さんからの問い合わせ
「今日〇〇さんのお宅に薬局さんは何時に訪問予定ですか?」
患者さんのみならず、訪問看護さんから電話をいただく場合もあります。
訪問看護さんも外出先から電話してくださることが多いので、できればすぐに答えたい要件ですね。
しかし、訪問薬剤師は薬局内におらず、訪問しているのは確かだけど・・・どの患者さんに何時に到着予定かわからない・・・
→対策はイレギュラー対応に備えて日頃行っておくべきことを参照


事例2:医師からの臨時訪問依頼
「本日発熱があり、△△さんに臨時往診しました。今日の夕食後から抗生剤を開始できるように訪問してもらえますか?今から処方せんのFAXを送ります」
夕方に臨時処方の受領。できる限り早く、患者さんにお薬を届けたい・・・しかし担当の薬剤師は本日休暇中。
→対策は臨時処方を受領した時の対応と工夫を参照

●イレギュラー対応に備えて日頃行っておくべきこと

薬局全体の情報共有を円滑にするために、朝礼は欠かせません。訪問薬剤師も含めて車や移動先から参加できるようにオンラインで薬局と繋ぎ毎日5〜10分程度で開催しています。

共有している情報
□今日のスタッフの出勤状況やシフトの共有
□処方せん受領予定の人の共有(人数と一覧)
□昨日の情報共有(お亡くなりや入退院の患者さん、ご新規の依頼など)
□カンファレンスや担当者会議の予定共有
□薬剤の納品・欠品状況(出荷調整品の共有も含む)
□その他共有事項

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