コラム記事

【施設間情報連絡書記入事例あり】在宅患者さんの入院準備って何するの?薬々連携で重要な情報提供3つのポイント

【在宅現場の『コレってどうする?!』/ 福島 梨沙】



このシリーズでは、初めて在宅の患者さんを担当する方や、日頃の在宅訪問に不安を感じている方へ、明日から役立つコツを実例をもとにお伝えしていきます。

「在宅患者さんの入院が急遽決まった。持参薬が必要なので訪問してまとめてほしい。」
とケアマネさんからの連絡。
「来週から胃ろうの交換のために短期入院がある。持っていく薬はどうしたらいい?」
とご家族からの相談。
みなさんならどうしますか?

今回は、これらのお悩みを解決する「在宅患者さんの入院準備のポイント」についてお伝えします!
(前回の記事はこちら→移動時間を短縮!在宅服薬訪問ルートの効率的組み方のコツ


●在宅患者さんが入院に至るケースとは?

在宅訪問で担当している患者さんの入院が急遽決定。入院に持参する薬を持っていけるように準備してほしいとケアマネジャーさんからの依頼。
訪問してお薬をまとめたものの、どこまでやればいいの?どのように病院と連携したらいいの?と戸惑った方も多いのではないでしょうか。

◎在宅患者さんが入院に至るケースは大きく3つ
【1】救急車要請などによる緊急入院(決定から入院までの期間:即時)
例:転倒や骨折によるものなど
【2】在宅加療の継続が困難な場合の入院(決定から入院までの期間:1〜2日)
【3】あらかじめ予定された入院(決定から入院までの期間:数週間〜数ヶ月)
例: ・胃ろう造設、ペースメーカーの設置・交換のための入院
  ・予定された手術や処置での入院
  ・レスパイト入院(ご家族や介護者の休養を目的とした短期入院)

入院の決定の連絡をもらった時、薬局で準備することや入院先に情報提供が必要なことがないかを考えてみましょう。

●薬々連携に重要な入院のための準備のポイント

POINT 1

まずは薬の準備!持参する薬をわかりやすくまとめる

入院先に現在の薬を持参する必要がある場合は、服用すべき薬を全て持って行けるようにまとめましょう。その際には、カレンダーにセットしていた薬も服用時点ごとに薬袋に入れるなど、持参薬の確認がしやすいようにしておきます。定期内服の他にも、頓用薬や外用薬などもある場合も忘れずに!
入院前指示で中止している薬剤(抗凝固剤など)がある場合は、薬袋にメモを記載しておくなど受け取った側がわかるように心がけましょう。


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