【在宅現場の『コレってどうする?!』/ 福島 梨沙】
このシリーズでは、初めて在宅の患者さんを担当する方や、日頃の在宅訪問に不安を感じている方へ、明日から役立つコツを実例をもとにお伝えしていきます。
「在宅訪問にもっと時間をかけたいが、外来対応やシフト都合で訪問できる時間は限りがある」
「できる限り効率的に在宅訪問を行いたい」
と思っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、これらのお悩みを解決する「在宅訪問を効率的に行うコツ」についてお伝えします!
(前回の記事はこちら→2パターンから考える!在宅患者さんの新規契約を増やす方法)
在宅訪問ルートを組む時の悩みどころとは? !
患者さんを訪問するルートを決める作業は複雑で、なかなか難しいものです。
外来対応や薬局内のシフトの考慮もしなければならず、お悩みの管理者の方も多いのではないでしょうか。今回は、訪問ルートを決める作業が難しい理由とその解決策を解説していきます。
効率良く訪問するには、移動時間がカギ!
移動時間の節約はとても重要です。よく考えないでルートを組むと、「あれ、今日は訪問している時間より、移動時間の方が多くない?」という事態になりかねません。そのため、訪問ルートの作成には工夫が必要なのです。
訪問ルートを複雑にする原因の1つは訪問エリア。エリアの広さと患者の数に比例して複雑性は増します。そのため、前回のvol11(在宅患者さんの新規契約を増やす方法)でも取り上げたように受け入れ体制が整っていなければ訪問エリアを広げることは難しく、必ず薬局内で方針を決定しておくべきです。
解決策 ①
担当エリアを決める