
【Pick up1】
四方山話
毎日、暑いですねぇ。
数年前、とある出版社さんからの依頼で「溶ける夏」というコラムを書いたのを思い出しました。
当時いたビルの中から、今にも煙が出てきそうな街中を見て思いついた内容だったと思いますが、その時は35度とかでヒーヒー言っていたように思います。今や35度は当たり前、下手すれば40度にもなろうかという今夏。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
アスファルトから立ち上る陽炎は、もはや風景の一部というより、街全体が熱に包まれたオーブンの中にあるかのようです。これでパンでも焼ければ経済的かもしれませんが、焼けるのは自分の体力ばかり。
この暑さ、都市の作りも影響しています。コンクリートやアスファルトは昼間の熱を溜め込み、夜も放出し続けます。緑や水辺が減れば減るほど、街は「熱の溜まり場」に。昔のような打ち水やすだれ、風鈴といった工夫が今こそ見直されるべきかもしれません。
この原稿を書いている今も外は真昼のようにギラついています。昔書いた「溶ける夏」でも、アイスクリームのように道路にポトリと落ちる描写を入れたように思います。あの頃は冗談半分でしたが、今では笑えない気温です。体も心も、知らず知らずのうちに溶かされてしまいそうなこの令和の夏。どうかみなさん、無理をせず、冷たい飲み物と適度な休息で、この猛暑を乗り切ってください。
まずは自身の健康を第一に。そのうえで患者さんやお客さんへ、健康(になるための秘訣)をアドバイスしてあげてくださいね。