
【Pick up1】
四方山話
先日、非常勤講師を務めさせていただいている星薬科大学にて、大学生の方々に講義をしてきました。年に1回の講義で、昨年に引き続き2回目です。
めちゃくちゃ多い薬学生(300人くらい)の前で喋ったせいか、最初のあいさつで盛大に噛みました笑
まあそれはおいといて、せっかくなのでどんな話をしてきたのか、ちょっとだけネタバレしておきたいと思います。
テーマは「社会と薬学」です。いわゆる社会で仕事をしている薬剤師に、それについて喋ってもらおう、という内容です(と理解しています)。
私は仕事として制度・政策などを担ってきましたので、その内容を盛り込みつつも、薬剤師がいま置かれている現状、それに対してどのように存在感を示していければ良いか、というのを今回のテーマとしました。最終目標としては、薬剤師なんだけど薬剤師という言葉に囚われず、さらに上を目指してくれたら良いな・・・と設定しました。
私がこの時に提示したキーワードは、
〇タスクシフト・タスクシェア、〇薬剤師バリューの深堀、〇新技術の開発、〇予防(未病の発見)、〇薬剤師+△△、です。
それぞれ説明していたらこれだけで本日の記事が終了するので、二つだけご紹介します。
薬剤師の保険業務には(医師のオペ新技法みたいな)“新たな技術”というものがありません。いわゆる対人が必要と叫ばれている中で、それを新たに見つけ、また開発していく必要があるのではないか、と考えています。
また、薬剤師“以外”の事に真剣に取り組むことで、新たな発見があるのではないか、と提案しています。副業をすることで本業にもフィードバックがあるのと同じように、薬剤師とはまったく違う仕事や趣味をすることで、シン・薬剤師のヒントが転がっているのではないか…というものです。
これから社会保障費の中では食べていけない時代が来ると思います。というより、そう思って準備しておいた方が良いと考えています。
学生には少し酷な部分もあったかもしれませんが、現在地を知ること、そしてその殻を自ら破ること、を大切にしてくれたらなぁ、と思って話をしてきました。
(いつになく真面目だな私…エッヘン)