コラム記事

マニュアルには載らない
薬剤師の在宅初回訪問 “7つの手順”
【在宅現場の『コレってどうする?!』/ 福島 梨沙】


今回から始まった「在宅現場のコレってどうする?」シリーズ!
このシリーズでは、初めて在宅の患者さんを担当する方や、日頃の在宅訪問に不安を感じている方へ、明日から役立つコツを実例をもとにお伝えしていきます。

早速ですが…、薬局に突然の在宅訪問の依頼の電話、皆さんなら何から始めますか?
まずVol.1では < マニュアルには載らない在宅初回訪問 "7つの手順" > についてお伝えします!


●初回訪問準備

1. "患者さんを想像できるまで" まずは情報を集めよう

ケアマネージャーさんや在宅クリニックから在宅訪問服薬指導(居宅療養管理指導)(以後、在宅訪問服薬)の依頼!患者さんの情報を入手したら、すぐに患者さんに連絡していませんか?その前に、まずは患者さんを想像できるまで情報を集めて整理し、薬学的管理指導計画書を作成してみましょう。ここで

POINT 1

依頼の電話を受けたときには、薬剤師への期待を確認しておく

今回訪問服薬を依頼された背景は何でしょうか?なぜ外来ではなく、在宅訪問服薬の支援が必要なのでしょう。
・家族がいなくて、薬局に薬を取りに行けない
・複数科にかかっていて薬の管理が大変
・看護師さんや他職種の方がお薬を管理していたが、その分の時間をケアに充てたい
・麻薬管理(ターミナルケア)や輸液、注射薬の無菌調製などより専門的な部分でお願いしたい
など何かしら依頼された理由が必ずあるはずです。きちんと在宅訪問服薬を依頼された背景を理解し、薬剤師に期待していることをあらかじめ確認しておくことで、今後の他職種の方々との情報共有もスムーズになります。
POINT 2

生活環境と薬を把握する

次は、入手した情報から
✔︎ どのようなお家に住んでいるのか
✔︎ 誰とどんな暮らしているのか
✔︎ お薬は誰が管理して、どのように服薬しているのか
など、生活環境を含めた薬の状況を確認しましょう。

処方せん以外にも情報を入手できる書類があります。まずは、下記の2つの資料を確認しましょう。

①ケアプラン

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