コラム記事

添付文書にある「体力」ってなんなのさっ!!体力表記を考えてみよう

前回のコラム、漢方の知識ゼロでもできるかも!?添付文書だけで考える漢方薬の使い分けでこんなご感想とご要望をいただきました。


いつも親しみやすく分かりやすく楽しく学べるコラムをありがとうございます!
タコ先生の声が聞こえてくるような文章が大好きです✨

添付文書の見方でひとつ気になっていることがあって、それが「体力の表記」です。
いつか虚実と体力の表記に関する先生のお考えやイメージをお聞きできればうれしいです!


ありがとうございます、書きます!

ちなみに、あの添付文書にも書かれている体力の記述を見てどう思いますか?
体力の充実した・比較的体力のある・体力中等度・比較的体力の低下したなどといったあの記述です。
「比較的って、何と比較しとるん?」「中等度?…はぁ?」「てか、そもそも体力ってなんなのさーーーーーっ!!!
ってなりません?
僕なりの解釈のひとつとして、「体力→体の“チカラ”」といった感じに変換して考えると少しイメージしやすいかと思っています。

『いやいや、ちょっと読み方変えただけじゃが!』
はい、確かにちょっと読み方を変えただけですけど、この中身をこれから書いていきますね。
漢方薬を理解するために、少しでもお役に立つことが出来たら嬉しいです。


「体力=スタミナ・持久力」ではない

添付文書に書かれている「体力」は、「毎日5kmはランニングしています!」とか「定期的な運動習慣があります!」などの「スタミナ」や「持久力」といった視点の言葉だけではないのは、ご承知のことと思います。
もし「体力=スタミナ・持久力」だったとしたら、「体力充実した」とかって書かれている漢方薬は、アスリートの方しか飲めない!ってなってしまいます。
ところで、ツムラさんが配布されている「茶色いお手帳」や、最近改訂された「KAMPO STUDY NOTEBOOK」ってご存知ですか?
そこには[効能又は効果]の他に[使用目標=証]という項目もあります。
「ツムラ麻黄湯エキス顆粒(医療用)」の項目を見てみましょう。



[効能又は効果]
悪寒、発熱、頭痛、腰痛、自然に汗の出ないものの次の諸症:感冒、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞、哺乳困難

[使用目標=証]
平素から丈夫で体力充実した人の熱性疾患の初期で、頭痛、発熱、悪寒、腰痛、四肢の関節痛などがあり、自然発汗のない場合に用いる。
1)喘鳴、咳嗽などを伴う場合。
2)乳幼児の感冒で、鼻閉塞のある場合。

乳児に使われるのに、「体力充実した」って書いてあるから、「体力=スタミナ・持久力」としていると、「一晩中、泣き続けられるミラクルベイビー(乳児)にしか飲ませられないんですか?!」みたいになってしまいます。

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