コラム記事

地域連携薬局の“要件”および“薬局・薬剤師に求められていること”とは?

1. 地域連携薬局とは?

「地域連携薬局」とは2019年11月27日、「医薬品医療機器等法」(薬機法)改正案で公表された、薬局の機能を発揮するための「認定薬局」の1つです。 地域において、在宅医療への対応や入退院時を始めとする他の医療機関、薬局等との服薬情報の一元化・継続的な情報連携において主体的な役割を果たす薬局の事を指します。
認定薬局には上記の「地域連携薬局」以外にも「専門医療機関連携薬局」があり、こちらは近年、がん患者等が通院での治療を受けることが多くなり、薬局において抗がん剤を調剤したり、支持療法に対する服薬指導を行う頻度が増えるようになったことから、がん患者等への専門性の高い服薬指導や薬学的管理、患者教育等も行える体制の備わった薬局を認定するものです。

※認定薬局・専門医療機関連携薬局についてはの詳細はこちら。

そもそも、「地域連携薬局」を含む認定薬局は、 【国民のニーズに応える優れた医薬品、医療機器等をより安全・迅速・効率的に提供するとともに、住み慣れた地域で患者が安心して医薬品を使うことができる環境を整備するため、制度の見直しを行う。】とされており、薬局が地域の医療提供施設の1つとして参画することが強く求められているため、このような制度が誕生したと考えられます。 よく健康サポート薬局と混同されがちですが、健康サポート薬局はOTC充実の要件や健康イベントなど、かかりつけ機能の他に「地域住民のウェルネスへの貢献」が主な軸でした。 もちろん、地域連携薬局においても「未病・予防」への貢献は必要ですがその他にも入退院時の医療機関への情報提供や、麻薬調剤や無菌調剤など在宅の応需体制の整備、また地域包括ケアシステムに関する研修の修了など、より地域包括ケアシステムにおいて医療と介護の橋渡しを行うことによる貢献が求められています。

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