※本記事は2023年9月22日当時の内容となっております。2024年7月1日より「アスヤクDIポータル」は「アスヤク薬局ポータル」に名称変更いたしました。
TISインテックグループの株式会社ネクスウェイ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:松森正彦、以下ネクスウェイ)は、ドラッグインフォメーション※1 (以下、DI)電子提供サービス「アスヤクDIポータル」で配信しているDIの重要なトピックが、株式会社ドリーム・アーツ(東京本社:東京都渋谷区、広島本社:広島県広島市、代表取締役社長:山本孝昭、以下ドリーム・アーツ)とネクスウェイが提供する、多店舗オペレーション改革を支援するクラウドサービス「Shopらん®︎/店舗matic」(以下、Shopらん®︎)※2 上で閲覧できる機能として追加されたことを発表します。
また、首都圏を中心に約140店舗の保険薬局を展開する薬樹株式会社(以下、薬樹)では、すでに「Shopらん®︎」に掲載される「アスヤクDIポータル」のDIの活用を開始しており、本部–店舗間コミュニケーションを改善するほか、業務の効率化を進めています。
※1 Drug Information(ドラッグ・インフォーメーション)の略、医薬品情報
※2 ネクスウェイは2008年より、ドリーム・アーツが開発する「ShopRunソフトウェアモジュール」を使い、「店舗matic」ブランドでサービスを提供
<「アスヤクDIポータル」と「Shopらん®︎」のDI連携イメージ>
「アスヤクDIポータル」は、薬局・製薬企業間のDIの情報伝達に特化し、100社以上の製薬企業のDIをタイムリーかつ、網羅的に集約し、薬剤師がいつでもどこでも閲覧できるポータルサービスです。また「Shopらん®︎」は、流通・小売業における本部・店舗間のコミュニケーションに特化したクラウドサービスです。
今回、「Shopらん®︎」に「アスヤクDIポータル」のDIトピックが表示されることで、保険薬局チェーンなどの「Shopらん®︎」ユーザーである店舗の薬剤師は、本部からの指示・通達を確認しながら、効率よくDIをキャッチアップし、コア業務である対人業務の充実化が図れます。
「アスヤクDIポータル」×「Shopらん®︎」の連携でDI取得効率化・活用促進を支援
「Shopらん®︎」を導入している薬局※3 では、薬剤師が「アスヤクDIポータル」に会員登録(登録料・利用料無料)をすることで、「Shopらん®︎」上で「アスヤクDIポータル」で配信しているDIの中でも、医薬品回収、出荷調整、出荷再開、添付文書※4 の改訂(禁忌、重大な副作用の改訂、適応追加)など、ネクスウェイがピックアップした特に重要なトピックを閲覧することが可能となります。
※3 「Shopらん®︎」上でDIを閲覧するためには、「アスヤクDIポータル」の会員登録に加え、「Shopらん®︎」とのサービス連携が必要になります
※4 医薬品や医療機器に添付されている、使用上の注意や用途・用量、服用した際の効能、副作用などを記載した書面
<利用メリット>
・店舗の薬剤師は、「Shopらん®︎」を通じて、本部からの指示・通達の確認に加え、DIについても情報が一元化されるため、手間やコストをかけずに取得できる点
・本部は、「Shopらん®︎」を通じて、店舗に配信されたDIの既読・未読状況を一覧で把握できる点
<「Shopらん®︎」のDIトピック表示イメージ>
背景
保険薬局チェーンにおけるDI取得には、現状以下のような課題があります。
・製薬企業から連携されるDIは、製薬会社によって一括して本部に連携されることもあれば、それぞれの店舗に連携されることもあり、収集手段が統一できていない
・多くのチェーン薬局ではDI担当部門や担当者を設置することができておらず、店舗独自で収集をしておりフローなどの整備ができていない
・DIの担当部門を設置しているチェーン薬局においても、取り扱うDIが膨大なため、本部は多くの店舗で取り扱いのある医薬品且つ重要なDIのみしか、店舗へ連携できていない
このような課題をふまえ、ネクスウェイとドリーム・アーツは、保険薬局チェーンの多数のユーザーを有する「Shopらん®︎」に、「アスヤクDIポータル」のDIトピックを表示することを決定しました。
薬樹が「Shopらん®︎」に掲載される「アスヤクDIポータル」のDIを活用
首都圏を中心に約140店舗の保険薬局を展開する薬樹は、「まちの健康ナビゲーター」として、地域健康支援の理念のもと「薬・食事・運動」の専門家が相談・指導や講座開催等、多彩な活動に取り組むほか、在宅医療も積極的に取り組んでいます。近年、コロナの影響による非接触をはじめとした医療対応の変化も後押しし、全社的なDXの推進にも取り組んできました。
薬樹では、ドリーム・アーツの「Shopらん®︎」を全店舗に導入し、本部‐店舗間における業務連絡・作業指示など、本部‐店舗間オペレーションにおけるDXを推進しています。
また、これまで薬樹では、製薬企業から様々な媒体によって発信される膨大なDIから、自薬局に必要な情報を取捨選択し、活用するという作業に多くの時間と手間をかけてきましたが、「アスヤクDIポータル」を導入したことで、「Shopらん®︎」上に表示されるDIトピックからDIの取得が可能になり、店舗の薬剤師がDIを効率よく、活用しやすい状態でキャッチアップできるようになりました。
薬樹株式会社 店舗運営支援本部 副本部長
中村忠理氏のコメント
これまで製薬メーカーからのDIの提供方法としてはDMが多く、本部は店舗がDIを適切にキャッチアップし、活用できているかどうかを把握できないという課題がありました。さらに昨今、医薬品の市場欠品に関連した情報が錯綜する中、効率的なDIの取得・活用という点においても課題を強く感じていました。
今回「Shopらん®︎」上で「アスヤクDIポータル」が配信するDIが確認できるようになったことで、店舗の薬剤師は「Shopらん®︎」で本部からの指示・通達などを確認し、合わせてDIを確認するというフローが定着しつつあり、既読率は約90%になります。合わせて本部は、店舗の薬剤師がDIを確認しているかどうかを一覧で確認することが可能になりました。これまで店舗の状態が掴めない、複数の手段で伝えられている状況にあった医薬品の緊急安全性情報以外のDIの取得に関する全社的な標準化が図れたことに関して、大きな成果があったと感じています。
本件の詳細はこちらをご覧ください。
今後の展望
今後、ネクスウェイでは、新発売の医薬品や経過措置医薬品など、テーマ別に編集したDIの提供や地域の医療機関・薬局との連携を支援する機能等の充実化を図っていきます。また、薬局内の薬剤師が情報を閲覧、確認しやすい方法で情報提供できるよう、「Shopらん®︎」をはじめとしたサービスとの連携を積極的に行っていきます。これらの活動を通じて、薬局現場でのDI利活用の効率化を支援します。
ネクスウェイの「アスヤク薬局ポータル」について
「アスヤク薬局ポータル」は、100社以上の製薬企業のDIをタイムリーかつ、網羅的に集約し、薬剤師がいつでもどこでも閲覧できるポータルサービスです。
「アスヤク薬局ポータル」に会員登録するだけで、薬局・薬剤師は無料で利用できます。
<特長>
・トピックとして、より注目度の高いDIを優先的に確認できる
・薬の流通供給関連情報や新発売情報など、カテゴリ別に確認できる
・「回覧BOX」機能により、薬局内で特に確認してほしい情報を選択し回覧できる
・検索機能により過去のDIを簡単に検索できる
詳しくは こちらをご参照ください。
ドリーム・アーツの「Shopらん®︎」について
「Shopらん®︎」 は、チェーンストア業界市場シェアNo.1※5 の本部-店舗間コミュニケーションに特化したクラウドサービスです。本サービスはイトーヨーカ堂やエディオン、すかいらーくなど幅広い業種・規模で採用され、導入店舗数約57,000店と数多くのお客さまにご利用いただいています。「Shopらん®︎」は、サービス基盤としてマイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を採用し、利用規模の変化やコンテンツの増加にも柔軟に対応できる環境を実現しています。
※5 富士経済「2022年版次世代ストア&リテールテック市場の現状と将来展望」(2021年・販売金額・メーカーシェア・店舗タスク管理システム)より
詳しくはこちらをご参照ください。
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