2022年8月15日、厚生労働省は後発医薬品等21成分89品目を承認しました。
今回承認された成分のうち、新しく後発品として参入するのは5成分(6成分)です。
※どうして()と書いているかは後ほど詳しく説明します。
各社が予定通り申請を行えば12月に薬価収載され、順次発売される予定です。
承認された医薬品の紹介と合わせて、ぺんぎん薬剤師的に気になるポイントを解説したいと思います。
2022年8月15日に承認されたのは後発品を中心とする21成分89品目です。今回は新規承認された後発医薬品、AGについて紹介すると同時に、その中でも特に気になるものについて徹底解説!しています。
1、新規承認された後発医薬品
今回は5成分(6成分)の新規後発品が承認されており、エスメプラゾールカプセル10mg/20mgについてはAGが承認されています。また、新規後発医薬品以外のAGとしてトルバプタンOD錠15mg、イグラチモド錠25mg、アトルバスタチン錠5mg/10mgのAGが承認されています。
まずはこれまで後発医薬品が存在しなかった、今回初めて承認された製品・規格について紹介していきます。
新規承認された後発医薬品(先発医薬品名)
- ・イバンドロン酸静注1mgシリンジ(ボンビバ静注1mgシリンジ)
- ・エスシタロプラム錠10mg/20mg(レクサプロ錠10mg/20mg)
- ・エスシタロプラムOD錠10mg/20mg(レクサプロ錠10mg/20mgの新剤形)
- ・エソメプラゾールカプセル10mg/20mg(ネキシウムカプセル10mg/20mg)
- ・エソメプラゾール懸濁用顆粒分包10mg/20mg(ネキシウム懸濁用顆粒分包10mg/20mg)
- ・エベロリムス錠2.5mg/5mgAF(アフィニトール錠2.5mg/5mg)※
- ・ダプトマイシン静注用350mg(キュビシン静注用350mg)
- ・トルバプタンOD錠15mg(サムスカOD錠15mg)
- ・ルリコナゾールクリーム1%(ルリコンクリーム1%)
- ・ルリコナゾール軟膏1%(ルリコンクリーム1%)
※薬価収載されている製品はないが過去に承認を受けた製品が存在
トルバプタンはすでにOD錠7.5mgと顆粒1%が承認されており、OD錠15mgが新たに承認されます。
エベロリムス錠AFは2019年に承認された製品がありましたが薬価収載がされていない状態なので、初承認ではありませんが、12月に薬価収載・販売されれば市場に初めて登場することになります。
それ以外は今回初めて後発医薬品として承認されたもので、5成分(エベロリムスを含めると6成分)となります。
新規承認されたAG(先発医薬品名)
- ・エソメプラゾールカプセル10mg/20mg「ニプロ」(ネキシウムカプセル10mg/20mg)
- ・トルバプタンOD錠15mg「オーツカ」(サムスカOD錠15mg)
- ・イグラチモド錠25mg「あゆみ」(ケアラム錠25mg)
- ・アトルバスタチン錠5mg/10mg「VTRS」(リピトール錠5mg/10mg)