
ほくほくの栗ご飯に、甘〜い焼きいも…。
秋のスーパーって、歩いているだけで「あれ食べたい!これ食べたい!」と頭の中に美味しい料理が思い浮かびませんか?
「きのこが安いから、炊き込みご飯もええなぁ〜」なんて考えていたら、買い物カゴは山盛りになっちゃいます。
その“秋の美味しいもの”たち、食べて美味しいだけじゃないんですよ。
薬膳と聞くと、「手に入りにくい特別な食材を使ってそう」「特別な調理法で難しそう」「体に良いのかもしれないけど、味は満足できなさそう」なんて構えてしまうかもしれません。
スーパーで買えるしいたけ・さつまいも・栗・カボチャも立派な薬膳の食材ですし、食の基本である「食べて美味しい」は薬膳でも大切です。
いつもの秋ご飯に、「今日の自分の体はどうかな?」を考える工夫をちょっと足すだけで、今の自分にぴったりな食事に早変わりします。
今回は、秋の味覚を楽しみながら、体をちょこっと整える「秋の養生テクニック」です。
「何に効く?」の前に、「今の自分はどう?」
食べ物の話になると、つい「これって何にいいの?」と聞きたくなりますよね。
でも薬膳では、そこに「それを食べる人は、今どんな調子なんかな?」ということを大切に考えていきます。
普段から疲れやすくてご飯があまり食べられない人と、暴飲暴食が続いてしまってご飯があまり食べられない人。
同じ「食べられない」でも、その背景に合わせておすすめしたい食べ物や食べ方は変わってきます。
今回紹介する4つの食材は、薬膳ではどれも「元気を補う食べ物」です。
食べたものを消化・吸収して、体に必要なものへ変えて全身に運ぶ働きをしていくれている「五臓の脾(ひ)」を助けてくれます。
この「脾」は、現代医学の「脾臓」とはちょっと意味が違って、胃腸を中心とした消化システム全体のことだと思ってください。
4つの食材は、大きくは「元気を補う食べ物」ですが、まったく同じ働きをするわけではなくて、それぞれに個性があります。
体が冷えているときにぴったりのものもあれば、お腹が張りやすい人は量を控えたほうがいいものもあります。
ここで紹介するのは中医学や薬膳の伝統的な考え方です。
「食べれば病気が治る!」という魔法や一発逆転法みたいな話ではないので、毎日のご飯を選ぶための「ちょっとしたヒント」として楽しんでみてください。
食が細くて疲れやすい時は、温かいスープから
忙しい日が続くと、ご飯を食べるのが面倒になることってありますよね。
お昼はパンだけでパパッと済ませて、夕方にお菓子をつまみ、夜は料理をする元気すら残っていないし食欲はねぇ…。
食が細くて疲れやすい人には、胃腸をいたわってあげることが第一歩になります。
薬膳でスープがよく登場するのは、使いやすい理由があります。
