
2026年に国内初のOTC緊急避妊薬の薬局販売が開始されました。現在は、研修を受けた薬剤師による対面指導のもと購入できる体制が整えられています。
国による環境整備調査(令和5年度)では、都市部と地方で販売体制や相談環境に差が生じる「地域格差」や、服用後の妊娠成否を確認するフォローが十分に行われていない「避妊成否の確認不足」といった課題が浮き彫りとなりました。さらに、繁忙時間帯には十分な相談時間を確保しづらいことや、個室がない薬局ではプライバシー配慮に限界があるなど、現場ならではの運用上の課題も見られます。
こうした背景を踏まえ、行政調査だけでは把握しきれない実際の導入状況や、現場の薬剤師が直面している「リアルな課題」を具体的に把握することを目的として、アンケート調査を実施しました。
◆販売するために必要な体制づくり
販売にあたって薬局には、適切な説明や相談対応、服薬の理解を促すコミュニケーションを行う体制に加え、周囲に聞かれないよう配慮したスペースの確保や個室対応など、利用者のプライバシーを確保する環境整備が求められています。
◆調査概要
| 実施時期 | 2026年4月28日(火)~5月4日(月) |
|---|---|
| サンプル数 | ネクスウェイ アスヤク会員 564名(薬局勤務薬剤師470名・病院勤務薬剤師89名・薬剤師(医療機関勤務以外)5名) |
| 実施方法 | WEBアンケート |
◆調査結果
OTC緊急避妊薬の取り扱い状況
Q. あなたのお勤めの薬局でOTC緊急避妊薬の取り扱いはありますか?
👇 タップして「みんなの今」をのぞき見する
結果を見る
結果は... 40%弱が取り扱い済み でした!

OTC緊急避妊薬の「取り扱いがある」と回答した方は全体の40%弱にとどまりましたが、「これから取り扱いする」と回答した方を含めると50%を超える結果となりました。
制度開始から日が浅い中でも、現場ではOTC緊急避妊薬の取り扱いは拡大しつつあります。今後、取り扱い薬局の増加により、利用者が必要な時にアクセスしやすい環境がさらに整備されていくことが期待されます。
Q:お勤めの薬局で取り扱いのあるOTC緊急避妊薬を教えてください。

取り扱い製剤については、「ノルレボ錠1.5mg」が271名と最も多く、先行して発売されていた製剤が現時点では高いシェアを占めていることが分かりました。また、47名は「ノルレボ錠1.5mg」と「レソエル72」の両方を取り扱っており、利用者に複数製剤を選択肢として提供する動きも見られています。今後は、取り扱い製剤の多様化が進み、選択肢がさらに広がることが期待されます。









