薬剤師こだわり図鑑

医療知識にこだわり vol.1

薬を扱う専門家として、患者さんの不安を取り除く

埼玉県 薬局薬剤師 安永裕矢先生

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内山先生は、大学卒業後にMRとして4年間勤めた経歴を持つ薬局薬剤師。MR時代に出会った尊敬する方々の医療知識を学び続ける姿勢に感銘を受け、自らも実践するように。医師や看護師等の職種の垣根を越えた医療従事者による協働関係を実現するため、薬にまつわる内容に留まらない幅広い知識を吸収している。

患者さんの抱える不安が、学ぶ意欲を駆り立てる

小児の場合、お子さん自身で健康管理をすることは難しく、親御さんも一人目のお子さんである場合は不安を感じている方が多くいることを知り、 薬剤師として薬の専門家の口からしっかり説明することで、そういった悩みを解消してあげられたらと感じたことが、知識を深めようと思ったきっかけです。 体重によって薬の量を変えたり、そもそもきちんと飲んでもらうために工夫が必要であったりと小児では求められることが多く、それゆえ薬剤師が果たせる役割は大きいと感じています。 お薬を飲んでもらわないと治療は成立しませんから、例えば練乳を混ぜて団子状にして与える工夫や服薬ゼリーの活用、指導箋などの情報をもとに飲ませやすい味の組み合わせの表を作成するなどして、 服用のためのアドバイスも行っています。また子どもは頑張って薬を飲んでくれていますから、飲んだときにはちゃんと褒めてあげるようにもお伝えしています。

医師との面会が、情報収集の貴重な場

大腸に関する疾患の場合はデリケートなケースも多く、羞恥心からなかなか相談をしづらい分野です。 だからこそ、勇気を持って相談をしてくれた患者さんには全力で応えたいと考えています。 例えば“痔”の場合、まず痔の治療に該当する薬の特徴を理解し、その中で痔と便秘の関連を知り、便秘の場合は漢方薬が効果を示すものも多いため、 そこから漢方薬の知識も深めるようになりました。また、手術に関して痛みの度合いや入院期間についてなど、薬以外の点において質問を受けるケースも少なくありません。 患者さんとの会話の中で生まれた疑問については、MR時代の経験を活かし、診療終わりなどのタイミングで直接医師に面会をしてアドバイスをいただくようにしています。 先生の治療方針をもとに指導したいことをお伝えすれば嫌がる先生はほとんどいませんし、なるべく早く患者さんに解決策を提示してあげるには、この方法が一番だと思っています。

多岐に渡る知識習得が、今後の薬剤師には求められる

近年、『かかりつけ薬局』というテーマを国が掲げています。患者さんが複数の病院を受診したとしても、薬を受け取る薬局は一つ。 薬の飲み合わせの確認が容易になり、より安全に薬を使用できるメリットなどが挙げられています。このような薬局を実現するには、 薬剤師が多岐の分野に渡る薬の知識を持たなければなりませんが、そういった薬剤師の姿は自分がイメージする理想像とマッチしています。 医師が専門性を深めていく一方で、薬剤師は幅広い知識が必要だと常日頃から考えていました。そのため、今後は小児科や大腸に加え、 まずは対象者の多い生活習慣病や高齢者の薬における飲み合わせなど、ガイドラインの変更なども見逃さないようにしながら他分野の医療知識も貪欲に学んでいきたいと考えています。

基本から、伝え方の参考まで、書籍やメーカー資材で学ぶ

ツムラ医療用漢方製剤 製品ラインナップ、疾患別漢方処方運用シート
成分など漢方の基本的な情報を確認するために活用。期待できる効果などがフローチャートで分かり易く紹介されているため、患者さんへの説明時にも使用している。

薬効別服薬指導マニュアル第8版、今日の治療薬2018
服薬説明に必要な情報を網羅。アレルギー患者の服薬の可否など、すぐに実用できる具体的な説明が記載されているため、患者さんへ伝えるべき情報を確認するようにしている。

服薬指導箋
飲ませ方についてはメーカー資材を参考に情報を収集。指導箋の活用や、各資材の情報をまとめ独自の一覧表の作成も行い、患者さんへの指導を行っている。

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