取材記事

オーラルケアってなんだろう? ケアのポイントを一緒に学びましょう

天野歯科医院 院長 天野聖志先生

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東京歯科大学卒業、米国マーケット大学歯科修士課程卒業。
歯をできるだけ削らないむし歯治療、歯ぐきを切らない歯周病治療など、歯の寿命を延ばす歯科治療を推進するドクター。各メディア掲載多数。
近著に『歯を削らない、抜かない、だから痛くない、むし歯・歯周病の治し方』。
(2020年3月取材)

オーラルケアは、健康づくりにとっても大切。
口の中で起きているトラブルやそのケア方法について
歯の健康に詳しい歯科医、天野聖志先生にお話をうかがいました。

噛み合わせの違和感はとっても危険!
歯や歯ぐきの病気が、全身の病気へ

口腔内ではどんなトラブルが起きているのでしょうか?

当院の患者さんの中には、歯の根元だけになった“口腔崩壊”を起こしている人もいます。こうした患者さんや、歯周病で歯ぐきが下がっている人に多いのが「噛み合わせ」のトラブルです。むし歯を削ることで歯の高さが合わなくなったり、筋力低下などが影響して噛み合わせのバランスが崩れると、左右上下の歯で均等に噛むことができなくなります。これが進むと、肩こりや頭痛を引き起こすこともあり、さらには全身のバランスにも影響して最悪は歩けなくなることも。左右のほうれい線の深さが違う、鼻が曲がっているなど、顔のゆがみに表れることもあるので、よく観察するとよいでしょう。
最近では、歯を削らない、歯ぐきを切らない治療法が広がっています。当院でも約20年前からこの手法を取り入れ、噛み合わせのトラブルなどを防ぐ治療に努めています。

病気の引き金にならないようにこまめなケアをおすすめして!

口腔内ケアのために大切なことは?

ほかにも全身症状につながる口腔内のトラブルがあります。例えば、唾液の減少から起こるドライマウスでは、歯周病菌やむし歯菌が、殺菌力のある唾液で洗浄されなくなり、歯周病やむし歯が悪化するケースがよくあります。さらに、感染症にかかりやすくなったり、話しづらい、ろれつが回らないといった症状が出ることも。また、上の歯にむし歯や神経の病気があると、根元の先に近い副鼻腔にも炎症が広がり、副鼻腔炎になることもあるのです。
こうした口腔内のトラブルには、こまめなオーラルケアが重要です。低侵襲の治療では、時間が1時間程度と短く、数回で完了することも多いです。ぜひ歯科医による定期的なチェックをおすすめしてください。

天野先生

ホームケアの基本はやっぱり歯みがき! デンタルフロスや洗口液も効果的に使って

口腔内のトラブルを防ぐ自宅でできるケアは?

歯みがき、デンタルフロス(歯間ブラシ)、洗口液を正しく使い、毎日のオーラルケアをしっかりと行うことが大切です。歯みがきは、力の入れ過ぎに要注意。特に高齢の方は歯周病で歯ぐきが下がり、軟らかい根元が表に出てしまうため、強い力でみがくと歯が削れてむし歯や知覚過敏の原因になります。デンタルフロスは、歯みがきだけでは半分程度しか歯垢を落とせないので、ぜひ取り入れて。洗口液は、歯みがき後にぶくぶく10秒、ゴロゴロ5秒。吐き出した後は、有効成分が少し口に残る程度に、軽く水でゆすぎましょう。

歯と体の健康には密接な関係が。口の中の健康チェックもお忘れなく!

薬剤師として患者さんにできることは?

肩こりや頭痛、副鼻腔炎の例にあるように、口腔内の健康は体の健康と密接につながっているといえます。糖尿病や高血圧、動脈硬化なども歯周病と深い関係のある病気ですから、病気がなかなか治らず処方薬を飲み続けている人などは、歯周病を疑ってみてもよいと思います。歯を治療したら、不調や病気がよくなったというケースは意外と多いものなのです。
長引く不調を訴える患者さんには、「歯の調子はどうですか?」「神経を抜いていますか?」「歯ぐきから出血はない?」などと、歯科疾患の可能性も探ってみてください。患者さんの状態を知るきっかけにもなり、薬剤師としてのアドバイスの幅がきっと広がると思います!

<天野歯科医院>

東京都千代田区霞が関3-2-3 霞が関コモンゲート アネックス1階
☎03-3502-3007

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