薬剤師こだわり図鑑

食事・栄養サポートにこだわり vol.1

食事に関する正しい知識と漢方で、健康をサポートする

東京都 タマキ薬局 大成みつ美先生

2018.11.16

東京都杉並区でタマキ薬局を営む大成みつ美先生は、祖父の代から引き継いできた3代目。ドラッグストアに調剤を併設する形で薬局を開業した。食事にまつわる正しい知識と漢方の有用性を広く伝えることに着目し、地域密着の薬剤師として活躍をしている。

先生たちとの出会いを契機に、漢方を積極的に活用

もともと健康食品の販売に力を入れていた中で、漢方を取り扱う先生と出会う機会が数多くありました。それまで、漢方は効果が出るまでに時間の掛かるイメージがありましたが、即効性の高いものであるということを知り、以来、漢方に関しての知識を少しずつ学びながら、商品を取り揃えていきました。また、東洋医学の観点も、漢方を積極的に取り入れていくきっかけの一つとなりました。例えば鬱病のような病の場合、西洋医学では鬱の症状を抑え込むための薬を服用します。また発症をしたら薬の強度をさらに上げたり、薬が増えたりする場合もあります。一方で、東洋医学では、鬱病の根本を捉えるため、腸の状態を治療する場合があります。この治療で鬱症状が改善した例も多々あります。このように東洋医学では病の根本を探し出して治療するため、再発の可能性が少なくなります。西洋医学は手術のような治療のイメージが強いのに比べ、東洋医学はもっと暮らしに寄り添うような日常生活に基づいた医学です。

胃腸から健康に。正しい食生活の重要性を伝えたい

漢方は、食したものによって身体はつくられるという「医食同源」の考えのもとに生まれた薬学です。例えば元気は胃から作られますが、食事方法に気を使うことで胃への負担を減らすことができます。正しい食事により胃を良い状態に保つことで、結果として身体が元気になるのです。また、近年“しあわせホルモン”とも言われる「セロトニン」。これを増やすことがメンタル面も含めた健康にも関与していることがわかってきています。食生活から腸をきれいにしておくことでセロトニンが増え楽しく日々を送る事ができます。以前の日本の食生活では、“酵素”を重点的に摂取できるものが中心でした。酵素は食べ物を分解し、胃腸を綺麗にする働きをしますが、ごはん・ぬかづけ・味噌汁などから取り入れることができます。欧米食が流行した現代において、普段の食事から酵素を取り入れ、胃腸を健康に保つ重要性を今一度伝えていけたらなと思っています。

地域密着の薬局として、育ててもらった恩を返していきたい

現在は、学校薬剤師として、母校の小学校で養護の先生とコミュニケーションをとりながら子どもたちのサポートもしています。子どもの時期というのは、思春期であり感受性の高い時期なので、親御さんを含め、私が役に立てることであればできるだけ力になりたいと思っています。薬の隣にいる立場として、相談には何でも応えられるようになりたいですね。その為に勉強をしていますし、「迷ったらタマキ薬局に聞こう!」と頼られる薬局になりたいです。ですから、LINEやメール、あるいはフリーダイヤルを使って、たくさんのお客様と繋がっており、DMを活用し健康管理のための情報提供も実施しています。私は子供の頃からこの地域に住んでいます。常に念頭には、地域に密着をし、地域に貢献をするという思いがある。それはこの地域の人達に育ててもらった、私なりの恩返しの気持ちなんです。

貪欲に知識の吸収を

書籍
以前より多くの食用学、食育学、ホメオパシーなどの学問を学んでいますが、最近では溝口徹氏が日本に持ち込んだ『オーソモレキュラー』と呼ばれる栄養療法を学ぶため、彼の書籍を読み込んでいます。普段の栄養不足により鬱が発症する例や、心筋梗塞・がん・認知症などを引き起こす原因となる「血糖値スパイク」(食後高血糖)の解説などが書かれています。

勉強会
漢方に関する勉強会へ積極的に参加しています。漢方は人によっては効きすぎる劇薬としての側面もあるため、きちんと把握していないとメーカーから使用を許可してもらえないケースも。時には海外まで赴いたりと、有用な情報を入手できるよう、可能な限り参加するようにしています。

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