薬剤師こだわり図鑑

健康サポートにこだわり vol.1

学生時代から志した一次予防のため病気にさせない「かかる前薬局」を実践

旭川中央薬局 長塚健太先生

2018.11.06

北海道旭川市の旭川中央薬局で地域住民を病気にさせない「かかる前薬局」の活動に取り組む長塚健太先生。検体測定に加え口腔ケアにも注力し、口腔環境を整えることで糖尿病や歯周病など多様な疾患の一次予防に取り組んでいる。

検体測定室、口腔ケアを軸とし地域住民の健康維持・増進に取り組む

学生時代、私が師と仰ぐ先生から「糖尿病は医療では治せない」と言われたことが一次予防を志すきっかけでした。医療における糖尿病治療の場合、合併症予防が主な目的であり血糖値を下げる治療は行うものの糖尿病を完治させるものではないと教わったのです。それならば糖尿病になる前から予防するしかないと思い、予防医療に本格的に興味を持っていきました。現在は、病気にさせない「かかる前薬局」を合い言葉とし、検体測定室の設置や測定器を使用したいわゆる血糖値スパイクの認知促進、口腔ケアなどを中心に一次予防に取り組んでいます。特に口腔ケアでは歯磨きなどによるセルフケアを推進するとともに、歯科によるプロフェッショナルケアへとつなぐ多職種連携をはかっています。

薬剤師による口腔環境のケアはお薬手帳の確認と同じくらい重要

口腔環境の悪化は万病のもと。例えば歯周病によって炎症が起こるとインシュリンの働きが低下し血糖値が下がりにくくなり糖尿病悪化の原因に。そんな時、歯科で口腔内のクリーニングを行うと血糖値が低下したという例は多くありますので、常にマスクをしている、口臭が強いなど、気になる方には口腔内のチェックを行っています。口腔環境を悪化させるのは乾燥です。実は私たちが普段調剤している薬の中には口渇を引き起こすものが多くあります。ですから乾燥が予想される場合は保湿剤のサンプルをお渡しするなども行っています。一方で近年は肺炎での死亡率が上昇傾向にあり、その中でも高齢者の誤嚥性肺炎が目立ちます。口腔内が乾燥して汚れている人にコップ一杯の水での服用をすすめたことで誤嚥し、肺炎につながってしまうこともあり得ます。薬剤師にとって口腔ケアはお薬手帳の確認と同じくらい重要ではないでしょうか。

研修会や勉強会に積極的に参加し正しい情報を提供できる存在に

現在は、ケアカフェの実行委員や口腔ケア普及研究会の幹事も担当しています。そのご縁から、保健所の歯科医師などさまざまなネットワークが広がっています。そこで感じるのは、薬剤師が口腔ケアを行うことで多くの病気の予防に貢献できるということ。それは薬剤師の義務かもしれません。そのため必要情報に対するアンテナを張りつづけ、有意義な研修会などあれば歯科の研修会や飲み込みに関する勉強会などにも参加するよう心がけています。
近ごろは患者さんへのオーダーメイドなアドバイスができるようになり、それがきっかけで違う相談に来る人も増えてきました。やはり薬を使わないのが理想だと思いますので、もっと健康になる術を学び、正しい情報を提供できる薬剤師になりたいですね。

厳選した商品も健康サポートに活用

FREESTYLEリブレ
500円玉大の測定センサーを2週間ほど上腕に付けることで、血糖値を24時間計測できるFREESTYLEリブレを店内で販売。食後血糖値の変動が認識しやすく、何を食べたら血糖値がどう変化するのか予想しやすいため健康な方にも血糖値スパイクを知ってもらえるよう普及促進しています。

口腔保湿剤(ペプチサル)
口腔内を乾燥させてしまう薬は多数あるため、当店では無味無臭で刺激が少なく、アルコールが含まれていないタイプで、さらにペプチドなどが配合された口腔保湿剤であるペプチサルを販売。患者さんごとに味覚や爽快感など求める好みは分かれますが、私の知る限り最も保湿性に優れ、多くの方に快適にお使いいただける商品を厳選しています。

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